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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ぼったくり更新料は悪しき習慣である
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 バブル崩壊後の20年、さまざまなものの価格破壊が起きた。給料も増えなくなったが物価も下がった。株価も下がったしドルも下がった。パソコンも驚くほど安くなった。牛丼の値段もマクドナルドのハンバーガーも下がった。100円ショップが隆盛を極め、たいていの日用雑貨がそこで手にはいるようになった。下がらなかったのは大学の授業料と家賃くらいである。そう、なぜ家賃の価格破壊は起きなかったのか。オレはそれが最大の疑問だったのである。日本には700万戸の空き家があるという。それならもっと価格破壊が起きていてもおかしくはないはずなのに下がってこないのである。これはもしかしたら貸し主が不当なカルテルを結んで家賃を高止まりさせているとしか思えないのである。きちっと市場原理に基づいて価格を決定させるべきだ。激安物件が出ないようになんらかの作為があるとしかオレには思えないのである。

 その家賃を高止まりさせている元凶の一つである「更新料」という悪辣なぼったくりシステムを容認する判決が最高裁で出た。最高裁は金持ちの味方だったというただそれだけのことなんだが、オレはこの判決に絶望したのである。貸し主が圧倒的に強かった時代はもう終わった。今のような大量空き家時代にこの判決が妥当だろうか。「契約書に書いてあったから有効だ!おまえはそれを知って契約したんだろう!」ということなんだが、1年ごとに2ヶ月分もぼったくられる更新料がそもそも公序良俗に反したものであり、家主を不当に儲けさせていることは誰もが感じていることだ。それをきちっと判決の形で示すのが最高裁の役割ではないのか。「なに、一年ごとに2ヶ月分だと? しかも借り主の事情で年度の途中で退去になっても返さないだと? ふざけるなよこの強欲ジジイめ!」と市民感覚に即した判決をなぜ出さなかったのかとオレは思うのである。

 なぜ京都と東京に更新料があるのか裁判官はわかってるのか。京都と東京はもともと学生の多い土地柄で、2年くらいで入居者がどんどん入れ替わってそのたびに家主には新規の入居者が発生して礼金とかが儲かるわけだ。ところが入居者の中に4年も5年も住んでるヤツが居ると儲からない。それで長期間住んでいる入居者からもゼニをどんどんぼったくれるようにと考え出された仕組みがこの「更新料」なのである。そういうふざけたぼったくりシステムをお上は容認すべきではなかったのだ。入居時に一時的にゼニが居るのは、前の入居者が汚した部屋の清掃とか、畳を替えたり壁紙を変えたりして新しい入居者のために部屋をきれいにして準備するという性格があったはずである。だから長期間住んでいる人間から途中でゼニをふんだくることには正当な理由など無いのである。この更新料というぼったくりシステムのおかげで家主は不当に利益を上げることができて、入居率が低くてもやっていけたのである。コストに対して倍の価格を設定することによって、入居率50%でもやっていける仕組みが完成したのだ。

 家賃の価格破壊が起きなかった原因はこれだけではない。もう一つ、政府の住宅政策の大きな誤りもその元凶である。公営住宅やURの賃貸住宅がもしも低廉な家賃で提供されていれば、それに合わせて民間賃貸住宅の家賃も下がっただろう。しかし、現実には地域で一番高いぼったくり家賃なのがURの賃貸住宅なのである。河内松原駅前にあるアーベイン松原の家賃をネットで調べてみるとその家賃のぼったくりぶりにびっくりする。3LDKで10万円以上だ。しかし、そのマンションは中古で1000万円ほどで買えるのである。利回り12%の物件なのだ。いかにぼったくりであるかがわかるだろう。


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07月16日(土)
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