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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■そうか、行方不明という手があったか!
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昨年相次いで発覚した「死者に年金支給」の詐欺だが、これだけ騒ぎになってもその制度の盲点がまだ残っていたのである。それは「死んだかどうかわからない」場合である。年金制度の不備としてまだ残るのは、住民票を残して失踪した場合にも家族が死亡と届けない限り年金は支給され続けるということなのである。
朝日新聞の記事を引用しよう。
行方知れぬまま104歳 年金詐取は立件困難 岡山 2011年3月6日17時4分
103歳のおじいちゃんが、どこへ行ったか分からない――。そんな騒ぎが昨年8月、岡山県玉野市であった。実は約50年前から行方不明なのに、年金欲しさに息子(65)が黙っていたと判明した。しかし捜査当局は詐欺罪での立件は難しいといい、市はなぜか、受給の根拠となる住民票を残している。息子にも行政にも生存扱いされたまま、おじいちゃんは2日、104歳になった。
きっかけは、昨夏相次いだ高齢者の所在不明問題。市内の100歳超について確認作業をしていた市職員が、介護保険サービスの利用実績がない父親宅を訪問。息子が「7月下旬にいなくなった」と答えた。
行方不明を知った捜査当局は、早い段階で、息子による年金の不正受給事件とみて捜査を進めた。その過程で、息子が前妻と別れるために作成した離婚届の証人欄に、父親の名前と印鑑を勝手に使っていたことが判明。玉野署は有印私文書偽造などの容疑で息子を逮捕し、岡山地検が昨年11月、起訴した。
息子は逮捕後の事情聴取や公判で「父はもう死んでいると思った」「中学1年か2年のころいなくなった。知的障害を持つ姉がいて、生活のため父親の年金を受けとった」「お袋が亡くなった時、墓石と同じように赤字を入れた位牌を作った」などと説明。岡山地検は、父親が生きているように装って年金を詐取したとみて、詐欺罪の適用を検討した。
そこへ立ちはだかったのが、制度の欠陥だった。
遺体を自宅に隠して年金を受け取れば、明らかに不正受給は成立する。しかし行方不明の場合、家族がその事実を日本年金機構に届け出る義務はない。その結果、いつまでも本人の口座に年金が振り込まれることになる。
家族には、失踪宣告の手続きを取る法的義務もない。捜査関係者は「年金制度は、行方不明を想定していない。遺体でも出てこないと立件は難しい」とぼやいた。
ただ、年金は住民票を基礎に支給される。長年の行方不明を根拠に玉野市が住民票を職権削除していれば、年金を止めることはできた。しかし市は、息子の説明を信じるだけで、動くことはなかった。
判決などによると、04年7月ごろに妻子が家を出てしまい、精神的に不安定になった。そこへ中国人女性を紹介すると持ちかけてきた中国人の男に60万円を渡し、前妻と正式に別れるために09年11月、離婚届けを偽造した。その後、一度も会わないまま入籍したが、女性は「出国許可が出ない」と言いだし、いまだに会っていない。
逮捕後、前妻が拘置所を訪れ衣服を差し入れてくれた。その時のことを、息子は公判で「涙が出るほどうれしかった。(前)妻にはひどい仕打ちをした。申し訳ない」と振り返った。
2月14日の判決は執行猶予付き有罪。息子は今、自宅で1人暮らし。父親の年金はもう受け取っていないという。(平井恵美、西山良太)
さてこの事件だが、年金詐取の意図は確かにあったわけだが遺体を隠したわけではない。そして「失踪」という形をとれば日本年金機構に届ける義務もないわけである。市はそのままの状態で放置したわけだが疑って住民票から削除するわけでもなく、ほったらかしだったということである。
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03月07日(月)
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