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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■両替するなら金券ショップなのだ!
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GWが始まった。今年は超大型連休にはならないようで海外旅行も少ないという話だが、それでも連休初日にあたる今日は中国自動車道などで大きな渋滞が発生していたようである。成田や関空も出国ラッシュなんだろう。さて、海外旅行するときは外貨が必要になる。その外貨を調達するときに普通は銀行に行くわけなんだが、なんと金券ショップでも両替可能なのである。銀行の場合は営業時間が普通は15:00までだが、金券ショップは遅くまで開いてることも多く、しかも手数料も安いのだ。もうアホらしくて銀行になんかいけないのである。ドルへの両替、ドルからの両替で1ドルあたり3円くらいとられる手数料が、金券ショップでは1円70銭ほどだという。両替する金額が大きかったらその手数料の差額も大きくなるのである。海外旅行に出かける前に必要な少額のキャッシュを手に入れるためなら迷わずに金券ショップだ。
オレが1988年に東欧、北欧を長期間旅行したとき、基本的に外貨はアメックスのTC(トラベラーズチェック)にして持参したのだが、東欧ではドルの小額紙幣がいろんな場面で役立つと聞いてドルも持参することにした。梅田の住友銀行でドルの両替を申し込むと「ドルのキャッシュはありません!」と答えられ、住友VISAのTCを勧められた。オレはその場で銀行員を罵倒した。「ドルがないとはないとは何事やね!おまえとこそれでよう商売できてるなあボケ!」梅田支店と言えば大阪のど真ん中である。そんなところでドルに替えられないなんてひどすぎるじゃないか。オレが両替に訪れたその時期、なぜか急激にドル高が進んでいて一日に50銭ずつくらいドルは上昇していた。オレが両替を急いだのもそのドル高のせいだった。もしかしたら住友銀行は上司の指示でドルの売り惜しみをしていたのかも知れない。だったらなおさらクソだが。
オレは東京銀行がある淀屋橋に徒歩で移動した。東京銀行ならドルがないなんてことはありえないと思ったのである。御堂筋を歩いて南下しつつ、東京銀行に入る前にふと目の前の三和銀行に入ってみた。新聞などで見かけるレートよりも3円くらいドルは高かった。なんでこんなに高いのだろうと思って三和銀行を出て、東京銀行も同じだろうと思って途方に暮れていたら目の前に「BANK OF AMERICA」があることに気がついた。「えーっ、こんなところにこんなのがあったんだ」と思って中に入るとそこに表示されていた為替レートは、お隣の三和銀行よりも2円ほど安かった。オレはそこで迷わず円からドルへ両替した。1ドルや10ドルといった小額紙幣をたくさん手に入れたのである。両替と聞いて思い出すのはそのときのことである。それにしてもなぜ三和銀行とBANK OF AMERICAの間にあんなにレートに差があったのだろうか。銀行の関係者に教えてもらいたいぜ。
一時は95円80銭まで進んだ円高だが、今は104円台まで戻してきている。その安くなったドルを金券ショップに買いに来る動きが目立つのだという。手数料の安さを狙って為替差益を得るためにドルを買うのである。金券ショップではドルから円への両替もできるので、手持ちの現金をしばらくドルで保有して円安になればドルから円に両替するという方法である。この取引で得た利益に関してはどこにも記録が残らないために脱税しやすいのである。そういうわけで金券ショップが大繁盛なのだ。
もっともドルをキャッシュでタンスの中に持っていても金利は全くつかない。そういう意味では FXの方がかなり効率的だと思う。レバレッジを効かせて10倍とか100倍の金額を取引すればさらに莫大な利益を得られるからだ。ただ、FXは仕組みが複雑で理解できないという方にとっては、金券ショップでの簡単な取引で利益が見込めるというのがいいのかも知れない。
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04月27日(日)
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