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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■いまこそ下宿屋の復権を!
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 全国大学生活協同組合連合会の「学生の消費生活に関する実態調査」によれば、1964年の一ヶ月あたりの住居費の平均は3400円だったそうである。そこからこの住居費は一貫して上昇し続けていて、今は6万円に迫っている。これは全国平均で、クソみたいに高い首都圏も含まれてるのでこのような数字になるわけだが、それでも上がりすぎであるとオレは思う。そのことについて触れた2月17日付の毎日新聞の記事では、食費との興味深い比較がある。調査開始当時の1964年の食費は6800円と住居費のほぼ倍だったが、1986年に逆転し、今は住居費が食費の倍になってるのだ。

 住居費がこれほどまでに上昇した理由は、マンションに住む学生が増えたかららしい。昔のようなボロアパートや学生寮、下宿屋という貧乏学生の巣窟がどんどん減ってしまい、贅沢なマンションばかりになって、また学生もそういう部屋を望むからだという。そんなことでいいのだろうか。親に仕送りしてもらってる大学生がそんなに贅沢をしてもいいのかとオレは思うのである。子どもに仕送りするために親たちがどれほど切りつめた生活をしてるのか。その実態を考えれば、オレはやはりこのような風潮は間違ってると思う。

 そう、今こそ下宿屋の復権をオレは主張したい。

 昔の学生にとって、賄い付きの下宿屋は故郷の親代わりに学生の面倒を見てくれるありがたい存在であった。サボっていたらしっかりと叱られるのが常だったのである。「あんたを大学に通わせるのに、田舎のご両親がどれだけ苦労してるのかわかってるの!」と叱咤激励してくれる、そんなありがたい存在が下宿屋のおかみさんだったのだ。

 今、そうした賄い付きの下宿というものはもはや絶滅種となってしまった。学生寮も相部屋が嫌われたのか定員を満たさなくなってしまった。オレが大学生の時、京都大学には寮費が月たったの100円という吉田寮があって、ほとんどゼニをかけずに生活できたのである。大学当局はなんとか取り壊して建て直したかったようだが、そんなことをして寮費が上がってしまうと暮らせなくなると学生たちは反対し続けた。ついに大学当局は寮を放置し、自然に朽ち果てるのに任せたのだという。そして、そのわずか100円の寮費さえも滞納してる猛者がいたそうだから驚く。電気ガス水道は使い放題で、あの吉田寮は国家予算に寄生する学生たちの聖地だったのだ。あれから25年の月日が流れた。今も京都大学のそばに来たときはついつい吉田寮が存在することを確認する。今もあの寮の中を学生たちが元気に占拠してるのだろうか。

 漫画「めぞん一刻」に出てくる一刻館のようなボロアパートは今も存在するはずだ。なぜ学生はそういう安いところを探して住まないのか。どうして高校生の時の自分の部屋のように快適な空間を求めようとするのか。

 協調性のない学生も、引きこもりの問題も、恋愛下手な奴が増えたことも、すべてオレは学生たちのライフスタイルが原因だと思う。昔のような下宿屋が復活し、そこで暮らすことが学生たちの普通のスタイルと言うことになればきっと学生気質も変わるはずである。今の学生の食生活はめちゃめちゃである。そもそも一人暮らしの学生の食費が月平均3万円を割ってるという現状から考えて、いかに学生がふだん貧弱な食生活を送ってるかがよくわかるのだ。外食ばかりしてる学生が一日1000円しか使えないのなら、朝マックと吉野家で一日の食事を済ませてるようなとんでもないパターンをオレは想像する。そんなことでまともな栄養がとれるわけがないじゃないか。


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02月19日(火)
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