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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■糸山英太郎、おまえは卑怯者だ!
糸山英太郎といえば伝説の相場師である。29歳の時に彼は中山製鋼所の仕手戦を仕掛け、資本金10億円・発行株数2000万株の小型株を買い占めて1100円まで暴騰させたのである。それに目を付けたのが名古屋の相場師、近藤信男である。近藤は売り崩しに掛かった。糸山の資金は30〜40億程度だったが、近藤は資産2000億と言われそのままではとても勝負にならなかったのである。糸山は父親の佐々木真太郎や岳父である笹川良一(あの、日本船舶振興会の笹川氏である。ゼニなら腐るほどある。)の援助を仰いだ。その買い支えが入ると、今度は売り方の近藤が苦しくなった。
仕手戦というのは長引けば買い方が有利である。売り方は逆日歩という金利を払わないといけないからだ。株価はなんと3800円まで上昇した。近藤が大量の空売りを買い戻すと株価はさらに上昇してしまい損失は膨らんでしまう。そこで近藤は掟破りの方法でその場を切り抜けた。証券取引所を動かして「解け合い」という形で解決を図ったのである。売り方も買い方もその決められた値段で強制決済されてしまうのだ。最近ではジェイコム株の誤発注の事件の時にこれが行われている。近藤信男はこのとき30億円の損害を出したという。その後、糸山英太郎は「怪物商法—常識をぶち破る (1973年)」という本をベストセラーにし、その勢いで参議院選挙(全国区)に出馬して最年少で当選してしまうのである。豊富な資金にものを言わせた選挙運動だったために大量の選挙違反者を出すというオマケ付きだったわけだが。
その糸山英太郎も政治家廃業の後は再び投資の世界に戻ってきて、日本航空(JAL)の個人筆頭株主となったりしていたわけだが、2006年7月に行われた日本航空の公募増資の3ヶ月前に大量の日航株を処分していたあたりが少し胡散臭いのである。数ヶ月後値下がりする情報をどこかで入手して売り抜けたという疑いをオレは持っている。
さて、糸山氏が大量保有するテレビ東京株は7月6日大きく値下がりした。寄り付きから大きく値を下げ、一時4040円(−280)まで売り込まれた。その原因は糸山氏が自身のオフィシャルサイトで「日本経済新聞社の子会社テレビ東京株売却を決めた理由」と題して、「私は菅谷会長が株主総会での発言を軽んじ、主要株主をないがしろにし続けたことを許すことができない」、「約250万株の売り物だ、嫌気が差したテレビ東京主要株主(第2位)の座を譲る。私は市場で売り注文を出すだけだ」などと書いたからである。一日の出来高がせいぜい2〜3万株のテレビ東京株にいきなり250万株の売り注文が出ればストップ安間違いなしで当分の間値は付かないだろう。それで大量の投げ売りが発生したのである。その後もテレビ東京株は値下がりを続け、7/23の時点では3830円の安値を更新している。いつ糸山氏がその大量の持ち株を売ってくるのか。テレビ東京のホルダーたちは戦々恐々としていたのである。7月23日、糸山氏は次のような発言を自身の公式ホームページで行った。
参院選が提供してくれる買い場 どこが勝っても日本株は買いだ!
参院選における自民党の惨敗予想をマスコミが連日流し続けている。自民党は1人区、比例代表ともに全くダメで、大敗ラインといわれた45議席どころかなんと40議席にも届かない可能性があるという。固く読めるはずの公明党まで13議席は微妙と言われる、与党が過半数を維持するために必要な64議席など夢のまた夢という情勢だ。民主党が非改選と合わせて第1党に躍進し参院議長を取った場合、首相退陣・後継難航・重要法案否決続出と投資家が一番嫌うシナリオを描きたいらしい。参院選の負けぶりによっては相場の急落を危惧する声は市場にも多い。本当に、自民党が大惨敗した場合、政界再編と同時に株価は大きく下がるだろうか?私は心配していない、次期政権を目指すものが株価に無頓着であるはずはない。それに自民党と民主党の顔ぶれ・経済政策にどのような違いがあるというのか?株価に無頓着なままで持った政権はこれまでに無いのだ。
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07月25日(水)
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