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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■もっと、もっと奥まで入れて!
 JR留萌線といえば深川−増毛間の全線で66.8q、北海道でも屈指のローカル線である。一日に運行されるのは下り9本、上り10本しかなく、通学時間に予定の列車に乗れなかったらもう遅刻するしかない。そういうわけで絶対に積み残すわけにはいかないのである。ところがふだん走ってるのは1両編成のディーゼルカーで、朝の通学時間帯になると深川市内の高校に通う生徒たちで超満員になるのだ。この1両には座席は64しかないのだが、もちろん通路にぎっしり立てばその倍は乗れる。さて、混雑した列車でのマナーなどろくに理解していない田舎者の高校生たちがその事件を起こしたのである。

乗車マナー:高校生26人乗れず ドア近くの生徒詰めず
JR留萌線秩父別駅(北海道秩父別町)で9日朝、列車(1両編成)に乗ろうとした通学途中の高校生26人が、車内が込み合っていたため乗り込めなくなり、タクシーで代替輸送された。入り口付近にいた別の高校生が車両奥に詰めなかったのが原因とみられ、空知教育局はこの路線を利用している深川市内の2高校に対し、乗車マナーの徹底を呼び掛ける文書を送付した。
 JR北海道によると、増毛発深川行き普通列車が午前7時38分ごろ、同駅に到着。2校の生徒約55人が乗り込もうとしたが、26人を残して入り口付近がいっぱいになった。運転士が車内放送で奥に詰めるよう呼びかけたが、結局、乗れなかった。JRはタクシー7台を手配し、列車は約3分遅れで出発した。代金約2万円はJRが負担した。
 列車の座席数は64だが、通路部分を含めると120人程度が乗車できる。この時間帯は毎日、両校生徒を中心に満員状態だが、この日の乗車人数は100人弱で、この26人が乗れる余裕はあったという。
 JRと両校は10、11日、列車に職員を乗せ、マナー向上を訴えるとともに、混雑状況を確認して対応を検討する。【岸本悠】毎日新聞 2007年5月9日 22時30分

 さて、オレが驚いたのはこの積み残された高校生たちのタクシー代をJRが負担したということである。定期券を買ってる以上、ちゃんと輸送する義務があるということで、乗れなかったことはJRの責任だと言うことなのだろうか。しかし、ここで問題なのはちゃんと奥へ詰めなかった高校生たちのマナーの悪さなのである。

 オレはJRや地下鉄を利用した際に車内で自分の勤務する学校の生徒を見掛けるとその行動には十分気を配っている。もしもマナー違反と思われる行動をしていた場合はたとえ車内であっても大喝する。それが教師としての自分の努めであると思っているし、また自分の勤務する学校のために必要な行動だと思うからである。マナー違反というのはたとえば大声で騒いでるとか、不作法にもゴミを散らかしながら飲み食いしているとか(通勤通学用の電車の中でのお化粧や飲み食いは見苦しいとオレは常々思っている)である。そんな場面に遭遇するとオレは必ず「こらぁ!おまえは何年何組や」と注意し、後で担任にも報告する。制服を着て行動している以上、一人一人はその学校の代表でもあるのだ。その不作法な行動は学校全体のイメージを悪化させる。少数の馬鹿のために他のまじめな生徒までが迷惑するのである。だからオレは信念を持って注意するのだ。

 今回の事件の場合、奥までちゃんと詰めないと全員が乗れないということは留萌線を利用する高校生にとって周知の事実だったはずであり、少なくともその日まで知らなかったことは考えられない。とすればこれは、わざと入り口付近に立ちはだかって奥へ入れないようにし、積み残された生徒の通学の手段を奪うという悪意に満ちたいやがらせなのである。なんと情けない行動だろうか。この場合当該生徒たちは特定可能である。JRの支払ったタクシー代はこのいやがらせを行った連中に負担させるべきであろう。


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05月10日(木)
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