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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ビスタに於けるビル・ゲイツの野望
新しい高性能なパソコンを買わせるには、新しいけど重くてどうしようもないOSを載せればいい・・・これはパソコンの世界の鉄則だ。かつてインテルのCPUがそれまでの486DXからPentiumへと進化したとき、一般ユーザーは誰もその高価なPentiumなど買ってくれなかった。別にMS-DOS ver.6.2を動作させるには486DXで十分だったわけで、実際オレは486DX/66MHZというCPUが搭載されたパソコンを本体のみで30万近く支払って購入している。PC9801版の「A列車で行こう4」というゲームをしたとき、あまりにも列車の動きが速くて見えなかったことを思い出す。
Pentiumが売れるようになったのは、WINDOWS/95というMS-DOSとは比較にならないほど重いOSが登場したからである。パソコンの世界はそうやって利益を確保してきたのだ。今年発売されたビスタも全く同様である。XPを走らせるのにもはや十分すぎるスペックとなったパソコンを誰も買い換えてくれない。売り上げがどんどん落ち込む。しかも廉価品はどんどん値下がりして利益が出ない。どうすれば高いパソコンを売ることができるのか。それは、マシンを買い換えないとどうしようもないような重いOSを発売することであった。かくしてビスタは登場したのである。
ビスタの意義はユーザーを全く無視し、パソコン業界だけを儲からせようということだったのだ。全くあきれた話である。オレは絶対にビスタなんか買わないと決めている。WINDOWSなんて2000で十分だぜ。98SEでも大丈夫だぜ。オレの職場のノートはMeだぜ。世間でもオレと同じことを考えてるユーザーがほとんどだったのだろうか。この報道を読んでオレは笑った。ビルゲイツの金儲けも今回は思うようにいかなかったようである。
1―3月のパソコン出荷7%減…「ビスタ効果」も鈍い出足
電子情報技術産業協会(JEITA)が26日に発表した2007年1〜3月のパソコンの国内出荷台数は前年同期比7%減の352万3000台だった。
1月末にマイクロソフトの新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」が発売されたが、期待されたパソコン販売の「ビスタ効果」は鈍い出足となった。
06年度の出荷台数は6%減の1208万9000台と前年度に次いで過去2番目に高い水準だった。ただ、ビスタの発売遅れを踏まえてJEITAが予測した1290万台には届かず、単価の下落も進んだため、出荷金額は9%減の1兆4653億円にとどまった。
JEITAは「新OS発売のイベント的な盛り上がりはなかったが、今年はビスタが徐々に浸透する」とし、07年度の出荷台数は5〜6%程度の増加を見込んでいる。
(2007年4月26日21時10分 読売新聞)
これを読むと、2006年の売り上げが落ち込んだのをビスタ発売で一気に取り戻そうと目論んでいたことがよく分かる。しかし、1〜3月の国内出荷台数はさらに前年比で7%も落ち込んでるのだ。いかにビスタが人気がないかよくわかるだろう。ビスタが出たことでかえって売り上げが落ち込んでいるのだ。ビル・ゲイツの阿漕なゼニ稼ぎの姿勢に対して多くのパソコンユーザーが「NO!」と応じただけのことである。
256MBのメモリで快適に動いた2000、快適動作に512MBを必要としたXPに対して、ビスタの快適動作にはメモリが1GBは必要だという。それでオレは新しくパソコンを買う同僚や友人たちには「ビスタなんか買うな!」と力説する。おかげでオレの回りにビスタユーザーなど誰もいない。ビスタが走るような高性能なパソコンならば、XPならばさらに高性能になる。だったらまともな賢い人間はXPを選ぶだろう。そんなときにビスタを選ばされてしまうのは、電機屋で店員にだまされてぼったくられている初心者だけである。
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04月27日(金)
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