ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
[18836953hit]
■JASRACはヤクザよりも悪質です
世界一せこいクレジットカード紹介のページを作りました。暇なときにごらんになってください。昨日の日記「きみは折田先生を知ってるか」に関して多くの写真付き目撃メールをいただきました。ありがとうございました。
JASRAC(ジャスラック)とは何か。それは社団法人日本音楽著作権協会のことである。いちおう国内の作詞家(Author)、作曲家(Composer)、音楽出版者(Publisher)などの権利者から著作権の管理委託を受けるとともに、海外の著作権管理団体とお互いのレパートリーを管理し合う契約を結んでいることになっている。そして、膨大な数の管理楽曲をデータベース化し、演奏、放送、録音、ネット配信などさまざまな形で利用される音楽について、利用者の方が簡単な手続きと適正な料金で著作権の権利処理ができる窓口となっているという。そうして徴収するゼニは年間に1000億円にのぼる。この集まったゼニはいったいどのように使われているのだろうか。本当に著作権保護のために活動してくれてるのだろうか。この組織の実態は著作権の管理団体というよりは、どちらかというと著作権をネタにゼニを巻き上げる団体である。その具体的な事例をいくつか紹介しよう。
和歌山市に「デサナフィード」というジャズレストランがある。このレストランに対してJASRACは2004年6月「JASRACの管理楽曲を演奏している」という言いがかりを付けて著作権使用料を求めてきたのである。それに対して経営者の木下晴夫さんは「演奏のほとんどは著作権に触れないクラシックやオリジナル曲」としてこの支払いを拒否した。JASRAC側は大阪地裁に演奏差し止めの仮処分を申請、そして木下さんは「使用料の必要な曲は演奏しない」と約束したのだが、大阪地裁は「演奏してないということを確認できない」という理由から演奏差し止めの決定を下したのである。木下さんはこの決定に対して、店に音声付きのモニターカメラを設置して演奏の様子をネットでライブ配信したのだ。つまり「演奏していないことの確認」を可能にしたのである。さすがに大阪高裁はこれを認め、抗告審では仮処分決定を取り消したのだ。
さて、JASRACはこれで面子をつぶされたと思ったのか、大阪地裁に提訴したのである。「演奏中止の仮処分が退けられたケースは聞いたことがない。オリジナルと称している曲も元の曲をアレンジしただけで、使用料は払うべきだ」と頑固に主張。演奏の差し止めと、著作権侵害による損害金約250万円の支払いを求める訴えを大阪地裁に起こしたのだ。この裁判の判決が1月30日に出た。毎度毎度の馬鹿判決でおなじみの大阪地裁である。大阪地裁に公正な判断を期待する方がそもそも無理である。田中俊次裁判長は「将来的にも著作権侵害行為を続ける恐れがある」という理由から演奏差し止めやピアノ撤去、損害金約190万円の支払いなどを命じる判決を言い渡したのだ。
現在ライブ中継していて「著作権を侵害していない」ということを明らかにしているにも関わらず「将来するかもしれない」という理由で裁かれたのだ。こんなむちゃくちゃなことがあるだろうか。我々は未来に犯す犯罪の可能性に関してまで裁かれないといけないのか。そんなことが可能なのはトムクルーズ主演の映画「マイノリティ・レポート」くらいである。「おまえはHだから将来レイプ事件をしそうだから逮捕」みたいなものである。とにかく「著作権法違反」という犯罪が将来絶対に起きないようにと楽器や機材をすべて撤去させろ、訴訟費用も払えという全くもってひどい判決だったのである。ジャズレストランで生演奏を楽しみにしている人々の夢をいとも簡単に奪い去ってしまったのだ。JASRACが音楽の普及を目的とするなら、これは明らかにそれに逆行する行為ではないのか。
JASRACはこのジャズレストランのように音楽を演奏する店に対して「包括契約」という形でゼニの支払いを求めてくる。合法的な振り込み詐欺みたいなものである。現場に調査しに来ることなどなく、一方的に警告書を送り付けてきてゼニを払わせようとするのだ。飲食店からみかじめ料として法外なゼニをふんだくるヤクザの行為と基本的には同じである。しかもこのJASRACの請求は、必ずしも営利を目的としない場合にも行われるのである。
[5]続きを読む
02月26日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る