ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
[18829684hit]
■ガソリン税の正しい使い道について
クリスマスに月の土地を贈ろう!←最初は驚きましたが、読んでみるとかなりまじめな内容でしたよ。
オレが普段入れてるガソリン代の半分くらいは税金である。オレはガソリン税という世界一の酷税を日々払わされているわけだ。ただ、その税金は道路整備に使われ、そのおかげでオレは快適にクルマを走らせることができるのだからこの負担は仕方がないと思ってあきらめてきたのである。このゼニが「道路建設」というふうに使途が決められていることが、毎年それだけの権益が発生し、その権益に群がる利権野郎どものフトコロを潤すものだとしてもまあ日本の政治家のレベルなんてそんなもんだろうと思って半ばあきらめていたのである。
その道路特定財源だが、道路が全国津々浦々で整備され、クルマがほとんど走らないような北海道の原野にも作られ、すでにある道路の横にこれでもかと並行してもう一本作られたりして、今や「余ったゼニをどう使うか」という状況になってきたのである。
これが一般家庭ならどうだろう。2人の子どもの教育費として年間に150万円使うことが決まっていて、その金額の中から学費や塾にかかるゼニを出していたとする。そのうち30万円は余っていたが、それはガキどもの小遣いになっていたとする。そういう状況に目を付けた親が、「うちの家計も住宅ローンやなんやかやで苦しいんや。その余ってるゼニをローン返済に使わせてんか!」と頼んだところ、「おかん、なに言うてんや。この150万は教育費に使うって決まってるんや。ようするにぼくらのためのゼニや。余ったらぼくらが小遣いに使ったりするのは当たり前やんか!」と開き直ってるわけだ。
そのうち父親がリストラにあって一家の収入が激減したとする。削れるところはやはり教育費しかない。なんとかそこから家計費に回したいと思う親たちと、自分の小遣いを減らされたくないガキどもが揉めている。ひどいたとえだが、ガソリン税の一般財源化というのはこういう問題なのかも知れない。
安倍晋三はなんとか財政再建の道筋をつけたい。そのためにはこのガソリン税を財源化できれば、あとは道路族の議員どもの利権をなし崩しに奪っていけばそのゼニを別の利権のために使えるようになるのである。道路族と言えばやはり旧田中派に代表される土建議員どもの巣窟だ。もちろんただの利権集団である自民党は強くこの一般財源化に反対してるわけだが。こいつらには「税金として搾取した結果、入ってくるゼニをどう使うか」「そのゼニをどう業界で山分けするか」ということしか頭にない。しょせんその程度のケツの穴の小さい野郎どもなのだ。まあそんなカスどもに対して、選挙のたびに票を投じてる国民も責められるべきだが、そんな候補者しかいないのだからどうしようもない。そうでない貴重な候補者になれるはずのオレに声を掛けてくれる政党も残念ながらない。
そもそも交通というのはクルマだけを考えても成立しないのである。鉄道、船、飛行機とトータルに考えないといけないのだ。ガソリン税というのは、ちゃんと電車やバスといった公共交通機関があるのに、それを利用せずにクルマに乗って快適さを味わう贅沢なヤツからむしり取る懲罰的な税なのである。「おまえらのような贅沢ものはこれくらい払いやがれ!」というお上の意志だったはずだ。そういう理由で搾取したゼニである以上、そのゼニは交通体系すべての中で使い道を考えるべきだったのだ。
[5]続きを読む
12月04日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る