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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■デート商法に気をつけろ!
 デート商法というのは「異性への恋愛感情を利用して、契約を締結させる商法」であるとWikipediaでは説明されている。女性相手にはイケメンの販売員が、男性相手には若い女性の販売員がその身分を隠して接触してきて、何度かデートした後に「展示即売会」などと称して自分の店に誘い込み、そこで泣き落としや強引な勧誘、脅迫などあらゆる戦術を駆使して、市価の数倍〜数十倍で商品を買わせるという悪辣な商法のことである。ここで扱われる商品は、その価格が不明瞭なものが多く、毛皮、宝石、絵画、着物がメインである。たいてい即金で払えないようなぼったくり価格なので、クレジット契約を結ばされることになる。また、一度そこでゼニを払ってしまうと「カモ」として登録されて次々といろんな業者の食い物にされて、ケツの毛まで抜かれてしまうので注意が必要だ。

 このデート商法の勧誘員たちはたとえば大阪では千日前あたりに出没する。オレのような見るからに怪しいオッサンには絶対に声を掛けてこないのだが、気弱そうな男性や一人で歩いてる女性がその餌食になるらしい。実はオレの友人の一人が、大胆にもその組織に潜入取材を試みたのである。それで今回その一件に関して取り上げたい。ただ、相手の業者はかなり悪質な業者なので、この暴言日記の上でその業者名が特定できるような記述は意識して避けてあるということをあらかじめ断っておきたい。オレの日記はあくまで「これから被害に遭わないように注意を呼びかける」ものである。中には宝石や毛皮、着物をデート商法で売る業者の中にも、中には良心的な業者がいるかも知れないので全否定するものでもないことを断っておきたい。

 まずこのデート商法の手口だが、最初は路上アンケートで女の子が声を掛けてくる。この路上アンケートは声を掛ける単なるきっかけであり、実際には逆ナンパ同然の話し方をしてくるのでたいていの鼻の下を長くした男性はひっかかってしまう。そこで電話番号を交換することになる。これらの女の子はデート嬢と呼ばれ、基本的に20代の若い女の子中心である。またこれらの女の子は出会い系サイトやお見合いパーティにも潜入しているから注意が必要だ。

 その後、毎日電話がかかってくる。最初は恋人を装っているからこれは当然であり、「もしかしたらやれるかも・・・」という男のスケベ心をくすぐってくるのである。もちろん女の子は商品を買わせることを目的としている事を全く告げず(当たり前だが)いかにも個人的に好意を持ったという風にして近づいてきてデートに誘ってくるのである。そして3〜4回くらいデートをすると、宝石や絵画や毛皮のコートの展示会の招待状を渡してくるのである。「私の頑張ってる姿を見て欲しい」といって展示会に強引に誘われるのだ。

 そこに行けばもうおしまいである。展示会ではいきなり、100万以上するような高額の商品を買わされる。もちろんたいていの人は断るわけだが、断っても「ここで売れないと降格させられる」と女の子が情に訴えてくるのである。場合によってはコワモテの上司が現れて、「買う気のない人は誘うなって言ってたんですけどねぇ。あの子は厳しく処分しないといけないわねぇ」などと言い、そこでナイト気取りになった男性は女の子を上司から守るために契約するのである。そこで徹底的に買うことを拒否しても、長時間拘束されて根負けしてしまい、最終的には契約書を書かされるハメになってしまうらしい。多くの被害者はすでにそのデート嬢の女の子に対して恋愛感情を持ってしまってるので、席を立って帰るわけにもいかないのである。このデート商法の問題点は大きく3つあげることができる。

1、勧誘目的を告げていない。
2、恋愛感情を利用する。(ウソをついている)
3、断る意思表示をしても開放してくれず、長時間のセールスをする。

実はこの3つはすべて「特定商取引法」という法律で禁止されている違法行為である。オレの友人は自分からおとりになってあるデート嬢とデートを繰り返し、その展示即売会に潜入取材してそのいきさつをブログに書いたのである。なかなか勇気ある行動である。


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10月03日(火)
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