ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■安倍晋三、おまえには世界の将来が見えるか?
 今日の日記はかなりの長文です。先に断っておきます。

 安倍晋三さんよ、遅ればせながら自民党総裁就任おめでとう。父親の安倍晋太郎氏の悲願だった自民党総裁就任=総理大臣をほぼ達成できてさぞ満足だろう。これであんたの描いた夢は完結したのか、それとも「改憲」ということまで含めて夢の完結なのか。確かに今の日本国憲法は米国押しつけの憲法だ。それを変えたいというのはわからないでもない。しかし、押しつけの憲法ゆえにその高邁な理念は存在したのではないか。オレはどちらかというと右よりの思想の持ち主だが、少なくとも憲法の持つ精神、「国際紛争解決の手段として戦争を用いないという」部分は大いに評価している。

 武力を行使することに正義などない。そこに存在するのは無辜の民の死だけだ。自衛隊を軍隊として認め、場合によっては核武装も辞さないという方向に踏み出したとき、日本はその高邁な理想をかなぐり捨てて普通の国家になる。それはまぎれもない事実だ。普通の国家になるということがよいことなのかわるいことなのか、現時点ではオレは判断できない。ただ、普通の国家になれば、将来起きるであろう大惨事じゃなかった第三次世界大戦のときに、連合国か枢軸国か、イスラム教圏かキリスト教圏か、西欧かアジアか、いずれかの陣営に属して戦うことになるのは自明の理だ。そんなことまで考えてるのか。戦争をするということは国民の命を為政者が勝手に担保に取るということだ。そこまでの覚悟があって発言してるのか。代々政治家の家系に生まれ育った、いわゆる「貴種」と言ってもいいお前の血筋なら、国民の一人一人なんてゴミくらいにしか思っていないだろうが。

 お隣の韓国や中国に対して強硬姿勢で臨むというその方針はどうだろう。これまでの政府があまりにも弱腰過ぎたことを思えば多少はそういうことも必要かも知れないが、ここで考えておきたいのは連中は普通の国家ではないということだ。人間同士の関わりには必ず「信義」というものが存在する。ところが韓国や中国の政府にはおよそ「信義」というものが存在しない。平気でウソをつくし捏造するし約束は破る。ロシアもそうだ。そしてロシアや中国は基本的に今でも帝国主義国家であるということだ。そのことを忘れてはならない。

 チベットで数百万人規模の虐殺を行っておきながらそれを認めない中国が、スーダンに武器を輸出してダルフールの虐殺を生み出し、西欧諸国を出し抜いてかの国の石油利権を手にしようとしてるのをおまえはちゃんと理解してるのか。相手は自国の繁栄のためなら人が何百万人死のうと平気な国家だ。尖閣諸島沖の海底油田問題で悠長に対応してる場合じゃないだろう。ほっとけば尖閣諸島には中国軍が上陸していつのまにか占拠されているはずだ。竹島を放置した日本政府は中国が尖閣諸島を軍事的に占領してもおそらく米国に泣きつくことしかできないだろう。

 ロシアがなぜ環境問題を口実にサハリンの油田開発のストップを言い出したかわかってるのか。膨大な設備投資を日本の企業にさせておいて、やっとそこから利益が出そうになったらそっくりそのままロシアがいただきという寸法なのだ。日本の商社はロシアの司法当局に訴えると息巻いているが、ムダだからやめておけ。契約書が有効なのは相手が信義を同じように持っている場合であり、ロシア相手にそんなことが通用しないのは8月15日に戦争が終わった後に住民を虐殺して北方領土を占領した経緯からでも明らかだろう。樺太から小樽への引き揚げ船が撃沈されたのは8月22日だ。ロシアはそのとき北海道への軍事侵攻を予定しており、引き揚げ船撃沈もその作戦の一環だったのだ。


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09月25日(月)
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