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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ゼニを借りるのになぜゼニが要るのか?
振り込め詐欺に多くの人が慣れてきて、ひっかかるお人好しも減ってきた一方で、最近は新たな詐欺が増加しているらしい。それが「融資保証金詐欺」である。もっとも昔から「借金を一本化します。その融資を受けるためには保証金が必要です」と言って多重債務者から保証金をだまし取る詐欺は存在した。それ以外にも「事業資金を融資します」などの名目で保証金を振り込ませ、肝心の事業資金はいくら待っても振り込まれずにだまされたことに気がつくというパターンがよくある事例である。
ただ、オレにとって解せないのは、ゼニがないから借りるはずなのに、だまされて振り込むゼニがあまりにも巨額なことである。それだけのゼニがあるのならどうして借りるのか。わざわざ電話を掛けてきたりFAXしてきたりしてゼニを貸そうとする、いわゆる借金の押し売り野郎にろくな業者はいないのである。どうせ借りるなら天下公認のまともな業者のところで借りればいいわけで、そういう業者は利率も低いし、ちゃんとした収入があってきちっと返せる相手には年利率8%くらいの無担保融資をしてくれる。株式投資の利益で十分に返せるような利率である。なぜそんなまともなところで借りようとしないのか。オレにとっては不思議で仕方がないのである。もしもまともなところでゼニが借りられないような状況に陥った人なら、さっさと破産して人生をやり直せばそれで済むことである。
この「融資保証金詐欺」を検索していると信じられないような事例にぶち当たる。たとえばこんなの事例があるWEBサイトにあった。
雑誌の融資広告を見て電話したところ、「パソコン、デジカメを購入して郵送すれば、融資する。」と回答があり、早速パソコンとデジカメを購入して郵送したところ、その後、相手と連絡が取れなくなり、パソコンとデジカメを騙し取られた。
その「パソコン、デジカメを購入して郵送すれば融資する」というのを本当に信じていたのか?オレにはとうてい理解できないお人好しである。こういう犯罪者が野放しになる背景の一つには、引っかかる側の落ち度が大きすぎるということがあるとオレは思っているのだ。次に引用するのもその信じられないほどお人好しの被害者の実例である。アサヒコムの記事より引用する。
振り込め詐欺、だまされ続け446回1600万円
2006年06月30日21時29分
次々とかかってくる親切な電話の男の融資話を信用して、1年半の間に、計446回、1600万円以上を振り込んだと、宇都宮市内の50代の女性会社員が30日、県警宇都宮南署に被害届を出した。同署は、女性の銀行口座や振り込み記録などから振り込め詐欺事件とみて捜査を始めた。
調べでは、最初に女性に電話があったのは04年12月末。金融会社を名乗る男が融資話を持ちかけ、女性は50万円の融資を申し込んだ。最初に「登録料が必要」と言われ、3万3000円を指定された口座に振り込んだ。その後、「融資の申込金が必要」「申請書の作成料が必要」などと言われ、05年3月ごろまでに、計約500万円を振り込んだ。
一向に貸してくれないため、同年4月に解約を申し込んだところ、今度は「解約手数料が必要」などと新たに振り込みを要求され、1000万円以上送金したという。振り込み回数は1回当たり最高で約29万円、計446回に達し、計約1660万円を都内22の銀行口座に振り込んでいた。
6月中旬に、相手の携帯電話にかけると不通で、だまされたことに気づいたという。女性はこの1年半、毎日のように振り込まされていた形だが、「電話の男の語り口は常に丁寧で、信じてしまった」「知人に借金をしたり金融機関から借り入れたりして金を工面した」などと話しているという。
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07月01日(土)
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