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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ホンモノの正露丸はどっちだ?
 正露丸と言えばラッパのマークの大幸薬品が発売している整腸剤だと思ってる人が多いが、実はそれは大きな勘違いである。正露丸が登場したのは日露戦争の時、ロシアを征服するの意味で「征露」丸と名付けられた、兵士たちに飲ませる整腸剤だったのである。戦地で下痢や腹痛で悩む兵士が多かった中、この苦い薬を飲ませるために「征露」というネーミングを必要としたのである。薬を飲むのは明治天皇のご命令なのである。逆らうわけにはいかないのである。そういうわけで兵士たちは正露丸を服用させられたのであった。

 ところが戦地での征露丸の効果は帰還兵により過大に喧伝され、戦勝ムードで「征露丸」という名称が好評を得たこともあり、一般販売権が民間に開放されると多数のメーカーで競うように製造販売されるようになった。その中にはCMで有名なラッパのマークの大幸薬品も含まれていたのである。そういうわけで、征露丸という名称は一つのメーカーだけが使ってる「固有名詞」ではなく、クレオソートを主原料とする整腸剤を意味する「普通名詞」だったのである。(戦後は「征」の字が「正」に改められた。)

 大幸薬品は1958年に突如この正露丸を商標登録し、他社に対してこの名称の使用を差し止める裁判を起こした。なんて卑怯なんだ。もちろん他社も応戦する。そして1974年3月に最高裁は「正露丸は一般名で固有の商標ではない」という判決を下して争いは終わった。その結果、正露丸の商標はいちおう大幸薬品が持っているが、他社が正露丸の名で販売してもよいということになったのだ。

 さて、ドラッグストアに行くと、ラッパのマークの大幸薬品の正露丸は、他社の正露丸と並べて置いてある。箱も同じ黄色で紛らわしい。正露丸は一目で正露丸と分かるのである。実際の処
11月26日(土)
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