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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■岸和田市長の性加害について
 今思い返せば、本当に異常な状況ですが、誰にも相談できず、助けを求めることもできなかった私は、被害を1人で抱え込み、被告の思うままに支配されていたのだと思います。何でも言うことを聞き、言いなりになっていきました。

 被告は、LINEでメッセージを送信する際、私が既読にすると、すぐに送信取消をするなど、証拠を残さない卑怯な方法で、私を脅してきました。

 私は、せいいっぱい拒絶してきました。それは、被告自身が一番よく分かっているはずです。被告は、人の気持ちが本当に分からないのか、分かっていてあえて無視しているのか、拒絶されることに興奮を覚えるのか、私には、どれが正解か、あるいはそのどれでもないのか分かりませんが、被告の言動は、何も理解できませんし、普通の考え方ではないと思います。

 私は、被告から、異常な執着をされていると感じていました。それから逃れるためには、自ら命を絶つしかないという極端な選択を考えるまでに追い詰められました。

 私には、このような加害行為に及んだ人物が、責任ある立場に相応しいとは思えません。ですが、私が辞職すべきだと言ったところで、被告は、自分の非を認めないでしょうし、真に反省し、その反省をもとに行動してきたのであれば、裁判を通じて同意があったと主張することはないと思います。

 被告の進退に関しては、これから、政党や、有権者である岸和田市民の皆様が判断なさると思います。

 被告にも娘さんがいらっしゃいますが、大事に大切に育てた子どもが、このような目に遭ったらどう感じますか。私と同じような被害に遭わないと、私の両親の気持ちは分かりませんか。

 被告によるあまりにも身勝手で愚かな行動によって傷つけられた人は、私1人だけではありません。

 私が、自分の言葉で、皆様にお伝えしようと決意したのは、次の被害者を出さないためです。

 私が知っているだけでも、被告からの被害に遭いかけた方が、他にもおられます。

 上記で述べましたとおり、私には、被告が反省しているとは思えませんので、このまま終わらせてしまえば、今後も、同様の被害者が出る危険性があるのではないかと思っています。私は、何としても、それだけは防ぎたいのです。

 私には、被告は、自分の目的を達するためには手段を選ばないように見えました。今回の和解でも、逆恨みされたらどうしよう、今後、何かされるのではないかという恐怖に、ずっとつきまとわれています。

 私の願いは、被告に、今後、二度と私に関わらないでほしい。私の新たな人生の邪魔をしないでほしい。被害に遭う前の元気だった頃のような普通の生活を取り戻したい。

 ただそれだけです。

裁判所「男女として純粋に対等な関係にあったとはいえず」
 和解条項には前文がつき、被告である永野市長に対して「非難を免れることはできない」とする内容だった。雪田弁護士によれば、このような前文がつくことは珍しいという。

 以下は前文の一部。※改行は筆者による。

 被告の年齢・地位や日頃の言動から窺われる影響力、原告の(略)を考慮すると、原告と被告は男女として純粋に対等な関係にあったとはいえず、(略)両者の間には社会的な上下関係が自ずと形成されていたと認めるのが相当である。

 このような原告と被告の関係性に加え、被告は公人であるとともに配偶者を有する身であることも考慮すると、被告において原告と性的関係を持つことはよくよく自制すべきであったとの非難を免れることはできない。そして、原告は、被告との性的関係が続く中で精神的な失調を来し、最終的には訴訟の提起にまで至ったものである。

 永野市長は11月28日朝の朝日新聞による報道を受け、Xで「11月28日の朝日新聞の私について記事では、性的な加害案件があったかのようなタイトルがつけられていますが、事実ではありません」などと投稿している。



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11月29日(金)
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