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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■岸和田市長の性加害について
 女性には当時婚約者がいた。しかしこの被害の後で決定的に「汚れてしまった」「人格が破壊されてしまった」と感じ、婚約者には理由を言わずに距離を置いたという。

 永野市長は本人尋問で市長本人の行為について、同意があり、女性とは2019年6月から2021年1月まで交際している認識だったと主張。また、第三者の行為については「絶対にない。心外です」と全面的に否認した。

11月28日に記者会見を行った女性側の代理人弁護士ら(筆者撮影)
 「交際」については、裁判長から市長に以下のような質問があった。

(本人尋問の一部抜粋)

裁判長:(実際に交際関係だったのであれば)お互いの誕生日を教え合っていた?

永野市長:彼女は知っていたと思う。

裁判長:あなたは彼女の誕生日は知っていた?

永野市長:必ずおめでとうと言っていた。

裁判長:プレゼントのやり取りは?

永野市長:サプライズでケーキを送り、彼女も喜んでいた。写真も残っている。

裁判長:彼女からプレゼントをもらったことは?

永野市長:ないです。

 女性側の主張では、コロナ禍の緊急事態宣言下では行為がなかったものの、宣言が解除されると再開。女性は一時記憶の一部をなくすなど解離状態となり、その後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。

 2022年7月に大阪府警に被害届を出し、捜査が行われたものの、同12月に大阪地検が不起訴に。女性の代理人を務める雪田樹理弁護士は「当時は(2023年にあった)刑法改正の前で、暴行・脅迫要件があった。抵抗できないコントロール下にあった被害を立件するのは難しく、不起訴となった」と話した。

女性コメント
「改正後の刑法が、もっと早く施行されていれば」
 女性は記者会見に出席しなかったが、代理人を通じてメッセージを発表した。以下が全文となる。

(原告からのメッセージ)

 本日は、お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。

 会見に同席し、直接お話しするべきですが、事件のことを話すのはとても辛く、言葉に詰まり、うまく伝えることができないと思われましたため、書面にて失礼いたします。

 11月14日に和解が成立しましたが、私は、本心では、和解などしたくはありませんでした。ですが、私は、警察に被害届を提出してから、とても長い期間、戦ってまいりました。この裁判でも、判決をいただく選択肢もありましたが、私は、もう、心身ともにぼろぼろです。この春に、裁判所から、和解勧試を受け、半年近く協議をしてまいりましたので、ここから、再度戦っていく気力を奮い起こすことができない状態です。

 もうこれ以上、被告と関わりたくありませんし、裁判を早く終わらせたい思いが強く湧くようになり、諦めたというのが実情です。裁判上の和解をしたからといって、被告を許した訳ではありません。今でも本当に悔しいです。

 警察へ被害届を提出した当時は、強制性交等罪から不同意性交等罪への刑法改正は、まだ施行されていませんでした。

 もしも、改正後の刑法が、もっと早く施行されていれば、被告は不起訴にはならなかったのではないかと考えることもあり、無念でなりません。

 被告は、最初から最後まで、同意があったと主張していました。

 被告は公人である市長であり、私はただの一般人ですので、私から見れば、明らかに立場の差があります。

 泣きながら拒絶する私を、立場(地位)や権力を乱用し、恐怖でおさえつけ、人格否定などの言葉の暴力で精神的に支配し、逃げられないようにすることが同意なのでしょうか。

 私は、被害に遭い始めてから、普通の精神状態ではいられなくなり、心が壊れ、嫌だ・怖い・逃げたい・気持ち悪いといった感情がなくなってしまったかのようで、拒絶する気力すらなくなってしまいましたが、これが同意なのでしょうか。

 私は、せいいっぱい拒絶しようとする度に、被告から罵詈雑言を浴びせられ、「自分は、被告の言うことを全て聞かないと、生きる価値など無い人間なんだ。」と思うようになってしまいました。


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11月29日(金)
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