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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■モノ書きであることの意味
大学のまだ一回生だったころ、オレは文芸部の後輩に会ってそこで新入部員のことを聞かされた。オレの3つ下だからオレが高校を卒業してから入学したことになる。なんでも彼女はオレの書いた作品の大ファンだという。そういう人がいたことにとても感激したことを覚えている。もしもそのことがなかったら、オレはとっくの昔に文章を書くことをやめていただろう。大学時代、オレはその3つ下の後輩からたくさん手紙をもらった。オレは多部未華子さんという女優が好きなのだが、彼女はそんな雰囲気の不思議系の少女だった。彼女はずっとオレの作家デビューを期待してくれていた。だからオレがこうして本気でその夢を目指さないままに終わってしまったことを一番残念に思っているのは彼女かもしれない。
すぐれた感性というのは天性のものである。彼女は今、いくつかの大学の講師として漢文学や日本語表現についての講義を持っている。その一方で短歌雑誌に毎月のように作品が掲載される常連でもある。たぶん「文学」ということに対しての天賦の才は、オレよりもずっと豊かに持っているはずだ。そんな彼女がどうしてまだ高校生の頃に書いたオレの小説を好きになってくれたのだろう。それは今でもオレが一番不思議に思うことである。
オレはまだしばらくはしつこくこのブログを書いているだろう。オレが書き続けてることはたぶん無駄な抵抗であり、単なる自己満足なのだとわかっている。
本気で目指さなかった夢は絶対にかなわない。夢を実現できなかったオレはそれをこうして受け止めるしかないのである。
←1位を目指しています。ちょっと下がってきて焦っています。
03月05日(火)
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