ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■「平成」の終焉と新たな時代について
日本がこれからどんな国になっていくのか。そして世界情勢はどうなるのか。それをオレが見届けるほど長生きすることはたぶんできないだろう。リニアが大阪まで伸びる日にはもはやリニアに乗って移動する必要もない老人になっているだろう。

 オレは高校教員としてのキャリアのほとんどを「平成」という時代の中で過ごした。平成の長いトンネルの中でオレは教壇に立ち、多くの生徒を卒業させてきた。何度か生徒を送りだしたその卒業式の日に必ずオレが語ったことがある。

「卒業おめでとうとは言いたくない。こんなひどい世の中に君たちを送り出すことがオレはとても悲しい。高校には校則があり、悪いことをしたら罰を受けるし、がんばったら成績は上がる。しかし社会ではルール違反をしても捕まらない人が多いし、努力が必ずしも報われるとも限らない。そんな無法地帯に君たちを送り出すのに『おめでとう』なんてとても言えない。」

「ただ、古い世代の大人たちが作ってしまったそんなひどい世の中であっても、正義が実現し一人でも多くの人々がよりよく生きられる世の中を目指して社会を変えていく力を君たちは持っている。その力と可能性をオレは信じていたい」

 オレが教室で一人一人の心に訴えたことが少しでも通じて、ちゃんと正義が実現する公正な社会を築けるように誰もが努力してくれること、そうして新しい時代がやってくることをオレは信じていたい。平成の次に来るのは、平成みたいに「世界で差別や対立が顕在化した時代」ではないことをオレは祈っている。

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01月01日(月)
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