ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
[18847540hit]

■消費税増税と法人税減税
 政治献金をする企業の中には国から補助金を受けている企業が含まれることがある。補助金を受けて、そのゼニを献金という形で政治家に還流させるのだ。もちろんルール上は違法だが、政治家が補助金のことを知らなかった場合はOKなのである。いやはや、ふざけるなと言いたいザル法である。政治家にルールを作らせるとこんな抜け道を作ってしまうのである。

 単なる自然破壊でしかない大規模なダム建設がどうして行われるのだろうか。それはゼネコンに巨額のゼニが転がり込むからである。大規模なダム建設や公共工事の総事業費は数百億から数千億になる。それらが本当に必要なものであるかどうかは極めて疑わしい。結果として水質悪化や環境破壊をもたらしたものとして諫早湾の干拓事業、長良川の河口堰などの例をいくつも挙げることができる。政治家のそうした暴挙を阻止できるのは今の所住民投票しかない。吉野川第十堰の建設工事を阻止できたのは住民投票の結果が圧倒的に建設反対だったからである。その範囲を国民投票に拡大することによってのみ、政権与党が大企業やゼネコンと結びついて行っている利権政治を打破することができるのだ。

 政権交代が起きて民主党が政権を握った時、「コンクリートではなく人に投資する」という立派なスローガンのもとにさまざまな無駄な公共工事が見直され、八ッ場ダムなどの馬鹿事業が中止されそうになったが、ゼネコン業界からの強い抵抗が起きて結局計画はそのまま実行されることとなった。政権交代という大きなイベントがあっても、従来の利権構造を打ち破るということはできなかったのだ。そして「何をするかわからない」民主党政権はすぐに自壊してしまい、すぐに利権政治は復活した。スーパー堤防なんていう税金の無駄遣いも復活してしまったのである。

 国土にこんなにたくさんのダムがあるのに、大きな水害が起きるのはなぜか。それはダムなんかでは自然災害は防げないからである。自然災害は定期的にどこかで起きるということを前提に考えていかないといけないのだ。地震や津波も必ず起きるのである。そしてコンクリートの構造物でそれを防ごうなんて考えが根本的に間違ってるということは東日本大震災で明らかになったはずだ。

 そしてこのたび「消費税増税を延期する」という方針が安倍首相から打ち出された。これは夏の参院選を戦いやすくするための一時しのぎの政策変更である。自民党に投票したくない人たちにとって、「じゃあおまえは消費税を上げて欲しいのか?」と問いかけることが可能なきわめて狡猾な戦略である。そのことに国民は気づかないといけないのだ。

 消費税率はいずれ上がる。金持ちも貧乏人も等しく10%課税されるということは、平等なように見えて実は平等ではない。かくして貧富の差はますます拡大していくのである。貧しい人たちにとって国保料の負担はあまりにも重い。残ったわずかな可処分所得を確実に奪うのが消費税の税率UPである。

 政権与党の馬鹿政治家たちは、どうすれば景気をよくできるか、社会構造を変えることができるかというアイデアを全く持たなかった。いや、そもそもそんなことには関心が無かった。彼らは次の選挙で勝てるかどうかしか考えていなかったし、自分たちの蓄財しか興味がなかったのである。

 現状を維持することしか考えていない官僚と、何のアイデアも持たない馬鹿な政治家によって日本はバブル崩壊後一直線に滅びの道を進んできた。オレが生きてる間にその滅亡の日は来るのだろうか。シャッターが閉じて活気を失った商店街や、空き家だらけの新興住宅地を見てオレは感じる。もう確実に滅びは起きている。この現実を認めた上で、「破壊と再生」の手段を模索できる政治家は誰かいないのか。
 
←1位を目指しています! m(_ _)m   投票博物館

05月31日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る