ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ネトゲやめますか?人間やめますか?
 人生において一番貴重なのはやっぱり大学受験をはさんだ数年間だが、その数年をネトゲ廃人として過ごした者にはもはやニートになって、引きこもり中年になって、老人になって生活保護を受けるという未来しか残っていない。もちろんその引きこもりの中から起業したりして成功する者もいるかも知れないが、そんなものは全体の0.1%もないだろう。大多数は親不孝の果てに親の死体を隠して年金をもらい続けたり、親にニート生活をたしなめられて逆ギレして親を殺したり、新潟の事件みたいに少女を誘拐して10年以上も監禁し続けたりとろくなことがないのである。ネトゲ廃人がちゃんと就職できない以上、今の日本では安定した生活など不可能だ。親がよほどの財閥で、遊んで暮らせるだけのゼニがあれば別だし、そのネトゲ廃人に株やFXでゼニを稼ぐ才能があればまた違った道が開けるわけだが、そんな例はごく少数だろう。ネトゲで獲得したポイントを販売するRMT(リアルマネートレード)は多くのオンラインゲームで「違法」とされている。もちろんその市場が存在することは事実であり、そこで経験値を稼いでゲーム内のポイントを手に入れるという「労働」が今後一つの就業形態になる可能性をオレは否定しない。しかし、今はまだその段階にまでは至っていないのである。

日本中に大量の不登校の小中高生が存在し、もちろんその大部分は両親のネグレクトや貧困によるもの、学校でのいじめなど本人の責任ではないことから起きるわけで周囲の支援がどうしても必要なのだが、ネトゲ廃人による不登校に関しては100%自己責任である。ネトゲを配信してる企業にも「そんな面白いものを提供してしまった」という道義的責任はあるかも知れないが、大多数の利用者は廃人にもならずにほどほどでやめていることを考えればやはり自己責任というしかない。そして普通の親が子どものゲームをやめさせられないように、ネトゲ廃人の親たちには子どもの状況を改善することはほぼ不可能である。そこでパソコンを隠したり、インターネットに接続できなくしたりすればたいていの子どもは逆ギレして大暴れする。中には親に対して暴力をふるったり刃物を向けたりする者もいるだろう。家族が説得という手段で覚醒剤をやめさせることができないことと同じである。尾崎豊から覚醒剤を取り上げるためには家族が警察に通報するしかなかったのである。子どもをネトゲ廃人から救うためには、親は命がけで立ち向かって、子どもと殴り合いになってでもやめさせるんだという強い意志が必要なのだ。

 アルコール飲料を販売するサントリーやキリンにはアル中患者の発生に対して責任があるだろうか。否である。クルマを販売しているトヨタ自動車には交通事故の責任があるだろうか。これも否である。度を超して飲んでしまうのも、乱暴な運転で事故を起こすのもすべて利用者の責任だ。ネトゲ廃人も同様である。すべてその廃人自身の自己責任なのである。

 ネトゲを止める方法はただ一つ、ログインしないで数日過ごすことである。そのネトゲに使っていた時間をのんびりと何もしないで過ごすことである。それだけで十分だ。数日離れればもうそのネトゲ内の時間はものすごい勢いで流れていて、自分は完全に取り残されているからである。中毒から冷めれば次第に面白くなくなっていく。自分はなんでこんなもののために貴重な時間を費やしていたのだろうかと自己嫌悪に襲われる。そうして目が覚める。

 すべてのネトゲはいつかはブームが去る。今人気のゲームも、ネズミ講と同じで新たな参加者を増やせなくなったら徐々にゲーム人口が減っていく。そして運営側は少なくなった参加者からより多くのゼニをはき出させようとしてさまざまな課金システムを強化する。より多くのゼニを支払えば、これまで手に入れにくかったカードやアイテムが簡単に手に入るようになるという企画を運営側が頻繁に実施するようになれば、そのゲームの寿命が近づいてるということである。かつてミクシで一世を風靡した「サンシャイン牧場」を今でも遊んでる人などオレのまわりには誰もいない。



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04月20日(月)
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