ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■あれから20年〜 震災によって何が変わったのか
 オレが生きてる間にもう一度大きな地震や災害に遭遇するのかどうかはわからない。ただ、もしもそうした災害に巻き込まれたらどうしたらいいのか。その時に何をするのが最善のことなのか。阪神大震災の時に起きたさまざまな出来事を知ることは、もしも自分が同じような事態に遭遇した時にどうすればいいのかということを示唆してくれる。あの時直ちに作業服に着替えて救援隊を組織し、周辺住民の救助に回った神戸商船大の学生たちの活躍があった。直ちに徒歩で2キロ離れた県庁に向かうこともせず、迎えの車が来るのをのんびりと自宅で待っていた貝原俊民という脳天気なオッサンが知事だった。一歩家から外に出れば自分の目で被害の大きさを知ることもできただろうし、災害要請を直ちに行うこともできただろう。目の前の出来事を理解していなかった知事の判断の遅さのために失われた多くの人命があったとオレは思っている。

あの時義侠心から原付バイクで救援物資を配った一人の作家は後に政治家となった。田中康夫さんである。彼の評価はさまざまだが、少なくともオレは貝原俊民よりもはるかに「人間として信頼に値する存在」だと思っている。

 我々が今の平穏な生活を営むことができるのは、これまで多くの犠牲によってさまざまなことを学んできたからである。そのことを忘れてはならない。あの震災の時、家の下敷きになった人達を救ったのは、近所の住民や自衛隊やボランティアの学生たちだった。そして、救助が間に合わずに失われた命の前で多くの人々が涙を流した。その涙の意味を我々は理解しないといけない。

神戸震災日記 (新潮文庫)


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01月17日(土)
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