ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ハドソン川の奇跡とセウォル号の悲劇
 船長と乗組員は、最後まで船内放送を続け遺体で発見された1人を除いて、事故発生後間もなく脱出し、海洋警察の警備艇に救助された。救助された乗客は、乗組員による避難誘導が行われなかったと証言している。「救命胴衣を着用して待機してください」という船内放送が流れたのみで「動かないでください」などと繰り返していたという声もある。そのため、4階にいた多くの高校生たちのほとんどは船内放送に従って待機したままで逃げ遅れてしまったのである。多くの乗員が脱出できないまま船は完全に転覆し、完全に水没した。逃げ遅れた268名は船内に閉じ込められた状況にあると考えられる。事故発生から72時間が経過しても救援活動は困難を極め、潜水師が船内に突入することもできていないのだが、韓国政府は日本政府や米軍からの支援要請を断っている。なお現場にはクレーン船が3隻派遣されてるが、潮流が激しくただ傍観しているだけの状況である。

 日本には「海猿」と呼ばれる海難事故の際に人命救助のために働くエキスパートたちがいる。韓国にはそうした組織はあるのだろうか。傍観したまま手が出せないということは、救助するための技量が足りないということなのだろう。

 ウィキの記載などをもとにして二つの事故について簡単にまとめてみたが。一つだけ明らかにわかることがある。それはこのような事故の際に現場指揮官がどのように最善を尽くすかということである。サレンバーガー機長の英雄的行動と、セウォル号の船長の情けない行動がそれぞれの乗客乗員の運命を決したのである。

地球上では常に多くの列車、航空機、船舶が行き交っている。さまざまなアクシデントが起きる可能性が常に存在する。事故を100%防ぐことは難しい。問題はそのときに現場指揮官の役目を果たす者がどのように冷静に行動して犠牲を出さないようにするかということである。

 あの「タイタニック」という映画を韓国の高校生は観たことがなかったのだろうか。あの映画を観ていれば、沈没しようとしている船の船室で待機しているということがどれだけ間違った選択であるかがすぐにわかったはずである。船がどれだけ危険な状態なのかがもっともよくわかっていたからこそ船長は真っ先に逃げ出したのである。

 セウォル号の船内で最後まで救命胴衣を配り続け、避難を呼びかけて殉職された女性乗務員の方の冥福を祈りたい。そして、もしも乗務員全員が彼女と同じ気持ちでこの事故に対処していれば、今回の悲劇は防げたかも知れないのである。

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04月20日(日)
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