ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■泉北高速鉄道を外資に売るな!
今回買収を名乗り出たローンスターは「5年間は株式を保有し、資産や社員の待遇は維持する」と表明しているが、それは「5年経てば大幅なリストラを行う」と言ってるのを同じだとオレは解釈する。つまり5年後には大幅な運賃値上げがあるかも知れないし、間引き運転によるコストカットや社員の給料カットが行われるかも知れないのだ。あるいは第三者に転売されるかも知れない。買った以上の金額で売れればそれでOKだからだ。投資ファンドというのはようするに金儲けのことしか考えていないのである。

 南海電鉄は沿線の不動産開発などの事業も手がけており、その中には泉北ニュータウンでの「住み替え支援」も含まれる。これは郊外の一戸建てを所有する高齢者と、子どもの小さい若夫婦の間で期間限定で住居のレンタルを斡旋する事業であり、かなり公益性の高い取り組みだと言える。ローンスターと南海電鉄、地域にとってどちらの企業が貢献する可能性があるかはもう明らかだ。それでも松井知事はあえてローンスターに売却しようとしてるのである。たかが61億円というはした金のためにだ。

 「大阪府都市開発」(OTK)は泉北高速鉄道以外の事業も手がけている。5年後にローンスターはそれらの事業を切り売りしたり、従業員の強引なリストラを行って「収益強化」を狙ってくるかも知れない。ただ、ローンスター買収後の5年間に沿線で起きることはオレには容易に想像できる。人口減である。今でも泉北ニュータウン周辺は高齢化が進み、鉄道利用者は頭打ちなのだ。若者人口を増やして活気を取り戻すには堺市の努力だけでは無理で、運賃を10円しか値下げしないローンスターにとって、地域が発展するかどうかなどは全くどうでもいいことである。むしろ鉄道事業をまるごとリストラして、駅や線路敷地を売却した方がゼニになると考えるかも知れないし、人口減による収益悪化はその理由となる。これは西武鉄道の大株主の外資が不採算路線の廃止やプロ野球球団の売却を提案したことなどから考えれば十分に予想できる。

 もしも運賃値下げによって利用者が増え、沿線の不動産の価値が向上するならばその経済効果は61億円どころではない。乗客の増加による売り上げ増は値下げ分を上回るかも知れない。オレが「はした金」と書いたのはそういう理由である。もちろんそんなことは目先のゼニしか考えていない松井知事にはわかっていないだろう。

 沿線住民の幸福というのは運賃の値下げと鉄道の利便性の向上である。そして公共交通機関である以上安全対策も欠かせない。それらすべての可能性において、南海電鉄はローンスターを上回るだろう。

 鉄道経営という事業は「赤字だからやめる」というレベルのものではない。たとえ赤字となっても粘り強く取り組む必要のある公益性の高い事業であり、未来にわたってその地域に関わり続ける上での明確なビジョンを持つ必要があるのだ。ローンスターは入札にあたってそうしたものを何か示せたのだろうか。

 以上のような理由からオレは泉北高速を外資に売却することに反対だ。堺市議会の立場を全面的に支持したい。あえて地域にとってマイナスとなる決定を下そうとしてる松井知事のやり方は、堺市長選挙で維新が負けたことへの私怨からくる嫌がらせ以外の何ものでもない。そんな幼稚なことしかできない姑息な人間が大阪府知事であることに対し、オレは一人の大阪府民として宣言したい。「次の選挙ではおまえを必ず落とす!」と。

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12月13日(金)
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