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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■国税庁は競馬をつぶすつもりである
競馬の儲けには当然所得税がかかります。それは給与所得とは別の、一時所得というやつ。これは何も言わず50万引いてくれてさらに所得金額を1/2にしてくれるという温情的な所得(のハズなんですが)、なんと1年間の総払戻し金額から引けるのはその当たった買い目に賭けた金額だけ。(この辺は結構、勘違いしている人がホント多い。中には儲からなきゃかからないと思っている税理士もいる)例えば1レース1000円ずつ5点買いする人が、年間1200レースやって、当たったレースが1/4の300レースとします。掛け金合計は5,000×1200R=6,000,000円。んで、払戻しの合計を5,500,000円としましょうか。回収率は91.7%で年間50万の赤字ですね。ところがこの人の一時所得は6,0000,000−1,000×300=5,700,000(5,700,000−500,000)×1/2=2,600,000となってしまい、50万マイナスなのに、なおかつ、2,600,000円に対する税金を納めなくてはいけないということになります。
・・・信じられない人もいるでしょうが、これが今の日本の法律です。

 負けた損金は控除されず、勝った分に関しては課税されるというのはそんなむちゃくちゃな仕組みなのである。持ち金をすべて使い果たしてとぼとぼと負けて帰宅するオッサンが、もしもその日に一つでも勝ったレースがあれば、やっぱり課税されてしまうのである。ひどいじゃないか。トータルの収支がマイナスであっても税金を払わないといけないというのが国税庁の主張するルールなのである。

 競馬というのは「勝てる馬券だけを選んで買う」ゲームではない。勝てる時もあれば負けるときもあって、トータルでの収益を狙うギャンブルである。だから「ハズレ馬券」というのは必要経費なのであり、それが一切控除されないということならば競馬で収益をあげること自体が不可能になってしまうのである。

 課税というのは「公平」でなければならない。しかし、国税庁のこのルールを厳密に適用すれば、競馬というのはそもそも誰も利益が出せない仕組みになってしまうのである。勝てるのは、それこそ勝率100%で投票できるような神のような予想的中者のみであり、通常の競馬ファンの中に税金を払った後でもプラスになる人はいなくなってしまうだろう。こんなひどい課税ルールがあるだろうか。

 今回のこの個人の不服申し立てに対して、JRA(日本中央競馬会)はきちっと支援すべきである。もしもこんな課税が認められるならば、競馬という娯楽そのものが存在できなくなってしまうのである。

 オレは競馬が好きだ。昔、京都競馬場の食堂でバイトしたこともある。ハイセイコー、テンポイント、シンボリルドルフなどオレの記憶を駆け抜けた名馬たちは今も素敵な思い出である。ただ、たいてい負けるので馬券は買わないだけである。

 この不当な課税要求に対して、すべての競馬ファンは立ち上がるべきである。国税庁の横暴を阻止し、不当な課税ルールを撤廃させ、最終的にはすべてのギャンブルの非課税化を勝ち取るべきである。

 パチンコみたいなどう考えてもルール破りの非合法なギャンブルが、「ギャンブルではない」ということで非課税になっていて、競馬のような「収益が最終的に国に帰属する」まともなギャンブルが、さらに配当金からも課税されるなんて二重の搾取構造になってるなんてどう考えても理不尽である。

 これまでの競馬で勝った時の分すべての分に関して税金を払え!なんて言われて納得できる競馬ファンなど一人もいないだろう。

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11月30日(金)
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