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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■英語の間違った勉強法教えます
英語の正しい勉強法というのは、効率を考えないことである。短時間で成果を上げようと思わないことである。単語を覚えようとしないことである。膨大な量の英文をただ読み続けるうちに、速読力も単語力も自然に身に付くのである。ただそこに到達するまでには本当に長い時間が必要なのだ。本当に大量の英文を、それも必死で考えながら読むしかないのである。無理に単語を覚えなくても「この単語前にも出てきたなあ」「なんで覚えていないのだろう」という繰り返しがやがて知識の定着を生むのである。オレが当時使っていた辞書は、新しく引いた単語に赤線を引いていた。すると二度目に同じ単語を引いたときに、その単語は以前にも引いたことがあることを知るのである。するとより印象に残るのである。
それだけ勉強しても上には上がいたのでオレは高校の時に英語の成績で学校で一番になれることはなかった。オレよりも英語のできた生徒たちは医学部に入ったり東大を出て銀行員になったり、医者のお嫁さんになったりした。なぜか英語の教師になったものは誰もいない。きっと英語だけではなくて他の教科もみんなできたからだろう。全教科がまんべんなくできる生徒の方が、基本的に英語一科目だけがよくできる生徒たちよりも英語の成績はよかったのである。
オレは受験勉強によって英語の力を付けた。確かに英語の読み書きの力は受験勉強でついた。しかし、リスニングの力は不十分だった。オレはそのリスニング力を鍛えるのにどうしたのか。もちろん大学受験にはそれは必要なかった。当時の共通一次試験にはリスニングはなかったし、二次試験にもなかった。オレがその能力を必要としたのは27歳の夏である。ヨーロッパ放浪の旅に出たときだ。旅立つ前の半年間、オレはヒマがあったらずっと英語のテープを聴いていた。何種類かあったNHKの英語講座をみんな録音して、それを通勤の車の中で聴き、家で聴き、寝るときにふとんの中で聴いた。一日に5時間くらいは英語を聴いていた。すでに公立高校の教員であったオレは、授業のない空き時間にも他の教員の迷惑にならないようにヘッドホンで英語を聴いていた。疲れたら気分転換に英語の歌を聴いた。そこでもオレのやったことは受験勉強の時と同じだった。「効率を考えるな」である。ただどんな英語でもいいからとにかく聴きまくるということだったのだ。その結果、聴きながらその英文が字幕のように頭の中に流れるようになった。音楽を聴いても歌詞が聴き取れるようになった。オレは安心して旅立つことができたのである。
今も日本中の多くの学校で無意味な英単語小テストが行われている。たいていの学校は明日が始業式なんだが、そうして一学期の授業が開始されれば、この不毛の英単語小テストがまた日本中の中学高校で行われるのである。
どうしてもっと「考える」力を養成しないのか。なぜこんな無意味なことを続けるのか。おそらく教える側の教師も、その不毛のやり方を自分が受けてきたので何の違和感もないのだろう。
受験生諸君にオレからのアドバイスだ。英単語なんか覚えるな、そんなくだらない勉強をするヒマがあれば英字新聞でも読め。海外の英文で書かれたサイトをネットで読め。ペーパーバックでも読め。分厚い英文解釈の問題集でもやれ。とにかくいろんな種類の文章をいっぱい読め。辞書を読め。気になった単語を引きまくれ。そしてその単語の用例の英文に触れろ。英和辞典よりも英英辞典を引いてみろ。そして首尾良く大学に合格してくれ。とにかく健闘を祈る。
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)
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04月09日(月)
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