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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■日本人にとって3・11はどんな意味を持つのか?
 周囲を海に囲まれた日本では、津波の絶対に来ない海岸線など無いに等しい。それなのに我々は対策を怠っていた。2004年のスマトラ島沖地震の大津波のニュースも「日本にはあんな津波は来ない」とたかをくくっていた。あの津波で友人を失った私でさえも、まさかそれを上回るような規模の大津波が来るなんて思いもしなかった。もしもあのときに「日本で同じ規模の地震が起きたらどうなるのか?」と想定して徹底した津波対策や避難訓練を行っていれば、今回のような犠牲も福島原発の事故も起きなかったのである。

 事前に津波に対する学習を行っていたことで釜石の小中学校では安全に避難ができた。その学習に必要な費用は、巨大な堤防を築くことに比較すればわずかなものである。このことはゼニを使うだけが災害対策ではないということを如実に語っている。もっとも大切なのは教育なのだ。それにしても、せっかく一度安全な場所に逃げたのに、自宅に戻って流された人がどれほど多かったことか。お金や貴重品を取りに戻ったのか、思い出の大切な品を失いたくなかったのか。

 今日、3月11日はあの震災から一周年ということで日本中でさまざまな震災に関する行事が行われるだろう。あの地震の起きたその時刻にオレは静かに祈りを捧げたい。失われた多くの命への哀惜を込めて。

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03月11日(日)
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