ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■AIJ運用資金はなぜ消えたのか?
 さて、投資顧問会社が顧客から預かった資金の運用に失敗して損害を発生させたとする。法律的にはなんの問題もないのだ。元本保証の商品じゃない以上、そういうこともよくあることだからだ。ただ、損失を出しても投資顧問会社側は必ず「信託報酬」を得るのである。これも考えたら馬鹿馬鹿しい話である。競馬のプロである友人にゼニを預けて勝負してもらった。預けた1000万円は結局500万円に減ってしまった。それであきらめてその500万円を受け取ろうとしたら、そこから100万円は「これは手数料です」と友人に引かれてしまった。「おまえのせいで500万負けたじゃないか!」と文句を言いたいのに、さらに100万円持って行ってしまうというのが信託報酬の世界なのである。本当に馬鹿馬鹿しいのだ。

 オレは絶対に投資信託とか不動産リートとかは買わない。それはなぜかというと、自分で株式投資などで運用して損をすることは自己責任だからあきらめられるが、運用に失敗したヘタクソが「手数料」というゼニを平気でかっさらっていくことが許せないからである。

 企業はその年金資金の運用を他人任せにせずに、ちゃんと企業内で「資金運用部」を作って、そこにオレのようなまともな個人投資家を投資顧問として複数招いて合議制で運用させればよかったのである。そうすれば少なくともこんな大きな損失にはつながらなかったのである。

 東日本大震災と円高、この二つの要因で東証の主要な銘柄はどこも暴落した。パナソニックやソニー、シャープなどの電機業界の下げは特に激しい。しかし、そんなことはここ数年の家電業界の動きを見ていれば容易に想像できる。エコポイントで需要を先取りした需要を食い尽くしてあとはじり貧なんてことはオレのような業界外部の人間にもわかる。
ではそこで値下がりしなかったのはどこか。オリエンタルランドのような内需関連銘柄や、ゼンショーのような外食産業大手である。社会情勢を冷静に判断すれば、買ってはいけない業界や銘柄というのはある程度判断できるのだ。原発がみんな停止して採算が悪くなるのは明らかなのに電力会社の株を買うのは大馬鹿である。

 円高は底を打ったように見える。1ドルは80円台を回復した。ここから再度76円台を目指すということはないだろう。世界各国が金融緩和、通貨量の膨張という政策をとった中で日本だけが出遅れ、いまやっと日本の金融緩和の動きが世界の流れに追いついてきたからである。

 オレが大企業の資金運用部門にいたとしたら、2月の日銀の追加金融緩和直後の動きをにらみつつ必死で円を売って外貨を買いまくり、短期間でかなりの含み益を得ただろう。もちろんオレは個人で円売り外貨買いを実行したが、わずかな手元資金で得られる利益は知れたものである。ここに1兆円くらい資金があればどれだけ稼げたかと思うと残念でならないのである。

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02月26日(日)
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