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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■もしもリニア新幹線を作るのをやめるなら・・・
リニアを建設したからと言って、東京名古屋間を移動したいという人が単純に増えるわけではない。もしも東京名古屋間の移動人口がそのままならば、今黒字の新幹線が赤字になり、一方で中途半端な乗客しか集められないリニアも赤字になるわけだ。そんな単純なことがなぜわからないのだろうか。JR東海の幹部というのはよほどお目出度い人たちの集まりなんだろう。リニアがうまくいくと考えている馬鹿というのは。現行の新幹線の本数を5割増しにすれば利益が5割増えると思ってるレベルの馬鹿である。
リニアを作ろうとしている人たちは、もしもリニアを作らなかったらどんなにいいことがあるかということは基本的に考えないのである。しかし、作るのをやめればどんなメリットがあるだろうか。
まず、総額15兆円とも言われる建設費を全く使わずに済むということである。それだけのゼニが浮くのだ。JR東海がそのゼニを株主に還元しようとするならば、今66万1000円しているJR東海の株価はたちまち今の10倍以上に値上がりするだろう。
これだけ円高になれば内需拡大しか景気回復の道はない。しかし、このJR東海がもしも「リニア建設中止分をみんな株主に還元する!」とすればどうなるか。その株主還元分のゼニは市中に放出されるのだ。株価が上昇することとの相乗効果で日本経済に大きなインパクトがあることは確実なのである。
JR東海株の時価総額はわずか約1兆4200億円である。ビル・ゲイツの資産よりもかなり少ない。この価格はどう考えても安すぎだ。もしも中国の大富豪がJR東海を買い取ろうとすればいとも簡単に買収できてしまうのである。新幹線の価値はそんなに低いのだろうか。そんなはずはない。ちなみにJR東海の総資産は5兆2138億円ほどだ。もしも今の時価でJR東海の株をすべて買い占めて、そのまま資産を売却すれば4兆円近く儲かることになるのだ。
JR東海の経常利益は年間に2000億円以上である。時価総額の1/7しかないわけで、買収して7年間でもとが取れるという計算になる。このようにJR東海の株価はありえないような安値に放置されているのだ。ちなみに連結決算の株価収益率(PER)は10.0となっている。
なぜこんなにJR東海株は安いのかというと、経営陣が馬鹿だからである。多くの投資家がその馬鹿っぷりの豪快さにあきれて安値放置なのである。買う価値がないと思っているのである。毎年2000億円の利益を出す優良会社であってもそうなのだ。
リニア建設をやめて、そのゼニを全て株主還元に回せばどうか。年間配当を今の5倍くらいにして、しかも株主優待でじゃんじゃん新幹線に乗れるようにすれば、株価が暴騰するのは間違いない。今は一株あたり66万1000円の株価に対して、年間の配当金がたった4500円しかないのである。株主優待も一株あたり年間にたった1枚で、ただの1割引券なのである。これで株主が黙ってるのがオレには不思議なのだ。オレがJR東海の株主ならば、今すぐにリニア建設中止せよという動議を株主総会に出すだろう。その結果必ずJR東海の株価は暴騰するわけで、おそらく個人株主はほぼ全員がその方針を支持すると思うのだ。
JR東海の株価が上昇することは、その株主の資産が劇的に増えることである。資産が増えた人たちはそれを売って家を買ったりクルマを買ったり、他の株をかったりするだろう。そうしてもたらされる資産効果が景気を向上させるのである。つまり「リニア建設中止」というのは日本経済に実は大きな効果をもたらすのだ。
こんなことを言うと、必ず「リニア建設によって建設業界に需要が発生する」と反論する方がいるわけだが、その効果は一時的なものであり、建設後に現行の東海道新幹線が赤字転落して不良資産化するマイナスと相殺されるのである。何より公共事業を増やして建設需要を喚起して景気をよくしようなんて手法はすでに時代遅れである。政治家がそんなことを期待してるから日本は世界の潮流に乗り遅れて今や借金大国に成り下がってしまったのである。
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11月06日(日)
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