ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
[18884341hit]
■テキスト庵の解散とテキストサイトの終焉
「テキスト庵」のおかげで多くの上質なテキストと出会えたこと、そして「テキスト庵」経由で多くの方がオレの日記を読んで下さったことを思えば、オレは11年にわたって無償でテキスト庵の運営をに携わってくださった【な】さんに恩義を感じている。今回すぐに「テキスト餡」を作ったのも、自分が受けた恩を少しでも返したいということと、自分や他のネットユーザーが「新しいテキストと出会える」場を無くしたくなかったからである。
つぶやきで伝えられることには限界がある。人にちゃんとした形でまとまった意見や考え方を伝えるためにはやはり一定のボリュームのあるテキストが必要だ。そして、オレのようなおっさんはいずれ退場するが、どんどん若い書き手が現れてすぐれたテキストをUPしてくれるだろう。それを多くの人に伝えるための場として、まだ「テキスト庵」的なものは必要だと思うのである。だからオレは今回「テキスト餡」の運営を買って出たのである。
オレは時代遅れのオッサンなので、いつまでも新しいものにはなじめない。取得したツイッターのアカウントでつぶやくこともほとんどないし、パソコンはいまだにXPだし、仕事で使う一太郎は何年も前のバージョンのままだ。これはネットの事とは関係ないが、クルマも今年で11年目である。
かつて「テキスト庵」という不思議なコミュニティサイトがあった。そこで出会えたテキストにオレはどれだけ癒されたことだろうか。なんてすてきな文章を書くのかとオレはある人の文章を何度もため息をついて読み返したことがあった。暴言を垂れ流すことしかできないオレは自分にないものを持つ人たちにあこがれた。問題点を整理して語るその明晰な思考や分析にいつも感動したものである。
オレが毎日こうして書いている日記もいつか終わりが来る。それは10年後かも知れないし、明日かも知れない。ある日突然更新が終了し、いつしか忘れ去られる。書き手の死によって突然中断された日記やブログをオレはいくつも知っている。もちろん死ぬ前に終わりが来るかも知れない。誰にも読まれなくなってひっそりとその更新を断つかも知れない。テキストサイトの最後の砦だった「テキスト庵」の終焉は、オレに遠からず訪れる自己の運命を感じさせるものだった。
↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。
07月10日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る