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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■平成版「大学は出たけれど・・・・」
 資料を見るとどういう学部に就職できない者が多いのかよくわかってなかなか興味深い。医学部を出ても6.7%はプーなのである。そう考えれば決して医学部入学だけでは安心できないことがわかる。また芸術やスポーツ科学といった分野が就職に直接結びつかないという至極当然の結果がちゃんとデータで示されたということもわかる。

 大学生が就職できない最大の理由は「志望と実力のミスマッチ」である。何の能力も個性もなく、努力もしなかった学生が東証一部上場企業ばかり志望したところでそれは偶然を期待して宝くじを買っているようなものである。中小企業の多くは人手不足で困っているのだが、求人票を出してもまともな学生どころか馬鹿学生さえも来てくれないのである。もちろん馬鹿に大挙してやって来られても困るだけなんだが、来てくれないと選びようがないのである。

 これだけ就職難といいながら人手の足りない業界はいくらでもある。農業や漁業は後継者がなくてどんどん産業の規模が縮小していっているわけだし、外食産業はこんなに隆盛なのにやはり人手不足だ。コンビニのバイトも足りないのかレジには外国人が立っていることが多い。近所を走る南海や近鉄のバスには大きく「バス運転手募集」の案内が掲示されている。

 ただ、企業が「正社員」での採用を減らしていることは事実だ。これに関してはきちっと政府の指導を入れて欲しい。「正社員」=「雇用の安定」であり、労働者の生活の安定につながるからだ。不安定なままでは結婚も子作りもしにくい。正社員比率の低い企業は法人税率を倍にするとか、キヤノンみたいに擬装請負などのズルをする企業は社長や会長を逮捕して刑務所にぶち込むなどのペナルティが必要だ。そいつが開き直って「ルールが間違ってる!」などとほざいたら即座に全財産没収で国外追放だ。

 文部科学省がいくらでも設置認可を出しまくるものだから大学生の数はものすごく増えた。昔ならとうてい大学になどは行けなかったレベルの連中までみんな大学に入れるようになった。それでも8割が就職や大学院への進学ができているのである。ちゃんと就職できないのは5人に1人しかいないのである。これはある意味すばらしいことだ。そのどこが問題なんだろうかとオレは思うのである。

 農業や漁業が後継者不足に悩むのならばいっそ新規に農業や漁業に従事しようとする若者を公務員にしてしまえばいいのである。膨大な補助金を投入することに比べればかえってゼニは節約できるかも知れない。休耕田や耕作放棄地は国が強制収容してそこで公務員農民を働かせればどうか。もっとも「まじめに働かなくても給料は保証されている」という公務員の負の側面を彼らが身につけてしまうと困るのだが。なぜ人は公務員という身分を与えられたとたんに働かなくなるのか。それは東欧の社会主義国体制が崩壊したように社会の基本法則の一つなのかも知れない。

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07月03日(日)
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