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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■原発は本当に安全なのか?
 建物やパイプ、構造体にひびが入って放射性物質が漏れだしたとして、それがごく微量で環境に影響がないから即「安全」と言い切れるのだろうか。少なくとも漏れ出さないように耐震性や耐久性に関して最高の水準で設計されていたはずであり、それが地震で簡単に破綻するということはすなわち、原発という施設が地震に対する耐久性という点できわめて脆弱な構造であることを意味する。少なくとも今回の地震はその事実を我々の前に露呈させたのではないか。オレにはそうとしか思えないのである。

 原発の中にはもっと危険な場所に立地してるものもある。たとえば浜岡原発は活断層の真上にある。原子炉格納容器の真下で大きな地割れが発生しても大丈夫なのだろうか。震源から9キロも離れたところにあったのに当分の間使用不能な状態にまでメチャメチャにされてしまった柏崎刈羽原子力発電所のせいで、東電はこの夏電力不足に追い込まれる可能性すらある。ただそんなことは国内問題に過ぎない。地震国日本にたくさんの原発があり、その原発というのはこの程度のそれこそ日本では毎年あるような規模の地震でさえかなりのダメージを受けるという事実が世界に報道されているのである。今後世界各国から日本に対して「おまえの国に原発を持つ資格はない。地球を危機に陥れるつもりなのか?」という抗議が押し寄せればいったいどうするんだ。

 おそらく専門家の方たちはオレのこの素朴な疑問に対して「おまえはアホか!」と笑い飛ばすのだろう。ただその専門家の方たちの想定を超えた揺れが実際に起きているわけで、その事実を踏まえた上で今回の事実を受け止めてもらいたいとオレは改めて思うのである。100%の安全が達成されてこそはじめて科学技術というものは使えるようになるのだ。原子力発電がそのレベルに到達しているとはオレにはまだ思えないのである。

 参考に東京新聞夕刊の記事を貼り付けておく。

【関連】『危険性を過小評価』燃料棒破損の疑いも  2007年7月18日 夕刊
新潟県中越沖地震を受け、柏崎刈羽原発の直下に断層がある可能性を認めた東京電力。広報部は「設計時に今回の規模の地震は想定していなかった」と説明するが、専門家からは「国や東電の見立ては甘い」と指摘する声が上がる。東海地震の想定震源域の真上に立つ浜岡原発(静岡県御前崎市)を運転する中部電力は「安全性は確保されている」としている。
 京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子力工学)は「今回の事故で、国の安全審査や(断層は地震の原因にならないとした)東京高裁の判断は、危険性を過小に評価していたことが証明された」と指摘。「耐震設計にできるだけ費用を掛けたくないのが電力会社側の論理。そこに危険性を過小に見積もる余地がある」と話す。
 今中助教は「今回はヨウ素が大気中に放出されており、炉心内部にある燃料棒の破損が想定される。配管のひびや、制御系回りのトラブルが発見される恐れもある」と分析する。
 一方、地震で受けるダメージが国内で最大規模になると想定される中部電力浜岡原発。中部電は国の新しい原発耐震指針に照らし、今年一月に国に報告した安全性評価で「問題となる活断層は発見されなかった」と結論付けた。
 しかし、地元の感情などに配慮し、二〇〇五年十二月から自主的に配管の補強や地盤改良などの耐震性向上工事を開始。
 東海地震の想定地震動を従来の六〇〇ガルから一〇〇〇ガルに引き上げ、中央防災会議が想定する同地震の揺れ(三九五ガル)の二、三倍の揺れにも耐えられるよう二〇一〇年度までに全五基で工事を終える予定だ。

 今回の地震での柏崎原発の惨状並びに東電の姑息な事故隠しの体質に関してはきっこのブログ「恐怖の柏崎原発」に詳しく記載されているのでリンクしておきます。


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07月18日(水)
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