ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■2ちゃんねる管理者に責任はあるのか?
 さて、オレが不思議に思うのはこの賠償金の請求先である。書き込みが削除されないことで受けた被害とあるが、2ちゃんねるは書き込みを自分で削除する機能はないので、一度書くとその書き込みがほぼ永久にどこかに残ることになる。もしもその書き込みの内容が反社会的なものであっても、とりあえずは消せないで残るのである。そんなことも分からずに迷惑行為をやり続けるクソ野郎どもからはいくら賠償金をとってもいいとオレは思っている。つまり、誹謗中傷の書き手に対する賠償請求はよく理解できるのだ。しかし、管理者の西村氏が訴えられるのはどうだろうか。その場合の管理責任はどこまで及ぶのだろうかということがここでの問題である。

 2ちゃんねるには独自の削除システムがある。つまり、管理者に訴えていきなり削除させるのではなくて削除依頼を出し、それが審査された結果削除に至るという方法である。このシステムのために削除には時間が掛かり、またそのための発生している人権侵害などがなかなか解消しないという弊害もある。ただこれに関しては両刃の剣である。一個人が企業の犯罪などを告発する場合、企業がすぐに圧力を掛けてそうした書き込みを削除させるということも十分に考えられる。そうした言論弾圧に対して戦える手段として、オレはこの仕組みが機能することを願う。しかし現実は、そうした正義の書き込みどころかクソ書き込みや犯罪書き込みの方が圧倒的に多いのである。その結果としてそうした犯罪を誘発する場所である2ちゃんねるが批判を受けるわけだ。

 オレの運営するサイトにもいくつかの掲示板をリンクさせている。そのすべての掲示板をオレは巡回していて、迷惑書き込みや人権侵害の書き込みがあれば迅速に消すように心がけているのだが、長期の出張やパソコンの使えない国への海外旅行などがあれば対応も遅れるだろう。粘着質に迷惑な書き込みをしたり、他人の悪口しか言えない馬鹿は現実に大勢いるので、そういうクソたちが流入してくればオレの運営する掲示板も危うくなってくる。卑猥なことばを書き殴ったり、誰かの個人情報を暴露するような犯罪がこれまでになかったわけではない。

もしもそういう類の情けない事件が起きて、その責任を掲示板管理者であるオレが取らされるとすれば非常に困るのである。もちろんオレは迷惑書き込みを行った馬鹿に関する情報をすぐに被害者に提供するし、解決に向けて最大限の協力を行う。それは当然のことだ。しかし、「こんな掲示板があるからこうなった!」と責任を問われれば、それは少し違うのだ。オレはあくまで場所を提供しているだけであり、トラブルが発生すれば当事者同士で解決すべきものだと思うからだ。それだけに今回もしも「いかにもゼニを持っていそうだからふんだくってやれ!」という姑息な理由で西村氏が標的とされているならば、それをオレは残念に思っている。彼に責任を問うのは、交通事故の責任を道路管理者である国土交通省に求め、阪急電車で痴漢にあったのを阪急の社長のせいだと主張することとある意味同じではないのか。

 裁判に出頭しない西村氏は訴えられた場合ほとんど敗訴しており、賠償金の支払い命令が出てるのだが、払わないために制裁金が一日あたり88万円、累計で4億3400万円もの支払い命令が出ているのだという。これはとてつもない金額である。オレは一日88万円ずつなんかとても払えないぜ。それにしてもタダでみんなが遊べる場所を提供した西村氏が、今度はその遊び場で起きた事件に対して責任を取らされるというのはどうもオレには納得がいかない。実際に裁かれるのは実際に悪事を働いたヤツだけでいいのじゃないか。場所の提供が犯罪ならば、交通事故の起きやすい道路や交差点を所有している国土交通省も常に共犯者であるということになってしまう。2ちゃんねるの管理者だからといって、こうして巨額の賠償を請求されている現状を見ると、日本もアメリカのような嘆かわしい訴訟国家になりつつあるのかとオレは心配しているのだ。

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03月06日(火)
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