ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■JASRACはヤクザよりも悪質です

 たとえばある専門学校が卒業記念品として音楽や映像入りのDVDを作り、そのBGMにJASRACの管理楽曲を流したとする。それは別に販売目的ではなくてただ単に記念品としての意味しかないわけである。ところがJASRACはこのDVDに対して、一枚あたりいくらというふうに法外な金額をふっかけてくるのである。幼稚園のクリスマス演奏会で保護者の知り合いである地元のバンドが演奏したら、後日JASRACから「ゼニを払え」という請求が来るのである。障害者たちがスタッフとなって経営している喫茶店でコンサートを開いたら楽曲の使用料が請求されるのである。

 ここで100歩譲って、そうしてふんだくったゼニであってもちゃんと著作権者に渡ればいいじゃないかと思うのだが実はそうでもないらしい。これに関しては有名なオーケン事件と呼ばれる話がある。大槻ケンヂ氏が自作のエッセイ集に「筋肉少女隊」時代の曲の歌詞を引用したところ、それがJASRACの管理楽曲であることから使用料の請求があったという。自分の書いたモノに対してゼニを請求されることに不満を感じながらも大槻氏は支払ったそうだが、後日JASRACから支払われた印税の明細にはそのときに支払った分が全く入ってなかったらしい。JASRACが自分たちの取り分を抜いた残りは大槻氏のところに還流しないといけないはずである。ところが支払われなかったということは、JASRACはゼニだけ集めてそれを著作権者には払わずにフトコロに入れてることになる。これは明らかな詐欺である。

そしてこんな事例を考えてみよう。生演奏してるレストランで客がビートルズの曲をやれとリクエストしてきたとする。演奏する側はそれを「楽曲使用料を払わないといけないからできません」と断ることができるだろうか。実際に2006年11月9日に、練馬区でスナックを経営していた豊田昌生さんが逮捕されているのである。豊田さんはJASRACとと利用許諾契約を結ばずに、客の求めに応じて、ビートルズの「イエスタデイ」など外国の曲計33曲をハーモニカで演奏したり、ピアニストに演奏させたりした疑いを掛けられ、JASRACは契約に応じないということで刑事告訴、逮捕となったのである。そもそもこれが「逮捕」に至るほどの事例だろうか。

 自分たちの曲がそうしてハーモニカで演奏されてることをあの世のジョン・レノンは喜ぶことはあっても、「ゼニを払え」などとは言わないだろう。これでは音楽の普及ではなくて阻害である。日本中の生演奏を売りにする店をぶっつぶすつもりなのだろうか。JASRACのWEBサイトなどで管理楽曲の使用料に関わる項目を見たが法外な値段である。とても場末の店に支払える金額ではない。それは誰が負担させられるのか。演奏家として生計を立てている人たちの多くはそれほど収入に恵まれてる訳ではない。ところがそうした人たちからも容赦なくJASRACは搾取しようとしてるのである。これでは日本の音楽は滅びてしまう。JASRACが本来すべきことは、経済的に恵まれない演奏家などを積極的に保護や支援することではないのか。それが音楽の裾野を広げ、豊かな文化を創造することにつながるのではないか。逆に彼らの生活を困窮させてどうするのか。

 オレのこの日記を見つけたJASRACの方は嬉々として名誉毀損訴訟の準備を行うのかも知れない。ダイヤモンド社の記事によって告発された内容に対してJASRACは訴訟を起こそうとしている。ゼニだけはたんまりあるからだ。同様のことを書くオレに対しても訴訟が起こされる可能性はある。オレは事実とその感想をここに記してるだけなのだが、その事実が気に入らないのだろう。もしもそんな愚劣な批判つぶしを本当にやろうとするなら、どうかJARAC内部にいる善意の方が声を上げて欲しい。オレはJASRACのサイトで役員一覧のところを見た。音楽を愛し庶民に娯楽を提供するために多大な功績を残した多くの方々の名前を拝見した。今、不当な演奏家イジメによって音楽が危機に瀕してるという実態を見て、あなたたちは何も感じないのか。自分たちの所属する組織のそうした暴走に対して、何ら良心の呵責を感じないのだろうか。私はあなたがたの音楽を愛する心に訴えたいのだ。


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02月26日(月)
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