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サッカー観戦日記
by T.K.
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■デフリンピック イラン−トルコ イタリアーメキシコ
障がい者スポーツ大会にもいろいろあるが、今年はデフリンピックが日本開催だ。分かり易く言うと聴覚障がい者のオリンピックだ。もちろんサッカー競技もある。オリンピックの数年後にその開催都市で行われる。が、サッカー競技は東京でするのは会場難だ。なぜなら政治が東京など首都圏のサッカー会場整備を行う責任を放棄し、慢性的に会場難だからだ。ここでいう会場とは、大きなスタジアムという話ではない。デフリンピックで使うスタンド無し、グラウンドだけというピッチすら足りない、という話なのだ。そこでサッカー競技は福島・Jヴィレッジで行なう。
今回関東大学サッカー最終節の遠征に合わせて東下りした。その日程に抱き合わせてデフリンピックを観戦する。デフサッカー(聴覚障がい者サッカー)の観戦は初だが、昔から興味があった。なぜなら聴覚障がい者のための高校相当の学校に高等聾学校(ろう学校)というものがある。その中で高校サッカーにエントリーするチームもある。北海道の高校サッカーは全道があまりに広いので、いきなり全道大会に入らず、支部大会を行い、そこで勝ち上がった強豪が初めて全道大会のエントリーする仕組みになっている。北海道高等聾学校は小樽ブロックに所属するが、なんとこのチームはただ参加するだけでなく、実に強いのだ。ブロック大会を何度も突破して全道大会に勝ち進んでいる。幻の強豪として生観戦したかったが、近年の少子化で生徒数が減り、現在は合同チームになっている。耳が聞こえにくい、というのはコミュニケーションスポーツであるフットボールにとっては致命的な弱点に思えるのだが。特にバックラインの統率にとっては。オフサイド取れないだろうと。北海道高等聾学校単独チームを観に行くのはもはやかなわぬ夢かも知れないが、デフリンピックならば観に行ける。
さてJR東日本から発表があり、デフリンピック期間は常磐線特急ひたちがJヴィレッジ駅に臨時停車してくれる。今遠征の拠点は東京なので助かる。いわき駅から先に行くひたちは少ないが、丁度良いのがあった。全車指定席なので、当然確保する。そして当日上野駅に向かうが、日暮里駅手前で常磐線車両が止まっている。いやな予感がしたが、上野駅に着いたら案の定事故で常磐線が止まってます、との放送。1時間くらい待つことになる。上野駅に待合室があるかは知らない。やむを得ず、構内で立ち尽くす。この日は金曜日。つまり通X勤客が多い。少しでも人通りの少ない場所を探す。上野どまりの特急ホーム端が一番楽だった。一本前の特急ときわが上野駅にずっと止まっているが、もちろん座れない。全車指定席だし。何とか耐えて目当ての特急が入り、リクライニングを深く倒してシートに倒れ込む。Jヴィレッジ駅到着はキックオフぎりぎりになった。日本戦はスタジアムで開催されるが、駅から歩く。他の国はJヴィレッジ本体で開催され、そちらの方が近い。なるべくいろんな国を見たかったので、日本戦に関心はなかったが、いよいよJヴィレッジ本体と決めることになる。
Jヴィレッジ駅では乗客の大半が降りる。会談も渋滞している。そしてほぼ全員スタジアムの日本戦に向かう。デフリンピックってこんなに人気あったんだ。私はあっさりJヴィレッジの中には入れた。ゲートもX線検査もない。やはりオリンピックみたいな厳重な警備もないらしい。入口に女性ボランティア一人だけだったし、中でも選手と観客が直に接している。緩い。国際大会というよりもフェスティバルみたいだ。早速試合に入る。と言ってもゴール裏から観るだけ。ベンチはない。そもそも観客数人。ゴール裏のボールガールがまた慣れてない。Jヴィレッジで普段行われている試合のボランティア経験すらないみたい。つまりゴールラインを割ると、まず割ったボールを追いかけるのだ。普通はさっさとキーパーにボールを渡してスムーズに試合を進めるだろう。この手際の悪さもろくに準備していなかった大会ということが分かる。そして目の前のゲームが事前にネットに出ていたカードと違う。当日変更?こういうところもアバウトな運営だ。開始数分で厳格な大会ではないことが見て取れた。
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11月14日(金)
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