ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■兵庫県高校新人戦準々決勝 神国大附−神戸弘陵 滝二−明商
兵庫高校新人戦準々決勝、今年は半分が土のピッチである。神国大附は伊勢渉(現駒大)の代に数年前強いチームを作ったが、全国にはあと一歩のところで行けなかった。対する神戸弘陵は天下のプレミアリーグで前年度残留に成功した。高体連としては驚異の結果だし、夏冬と全国に行けなかったことも当事者としては残念だっただろうが、純サッカー的には上々の成果である。過去2年間のドリームチームぶりを新チームも受け継いでいるか?
兵庫県高校新人戦準々決勝
神戸国際大学附属−神戸弘陵
13時 県立西宮高校 クレー 曇時々雨
神国大附 神戸弘陵
−−−−−十三−−−−− −−−五番−−二十−−−
−十七−−十番−−二四− 八番−−−−−−−−十一
−−−二三−−七番−−− −−−二四−−六番−−−
二番−四番−−三番−六番 十五−二番−−二三−四番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−
神国大附はCB陣が押し上げて前に踏み込んで激しく潰し、裏は左利きでキック力があるGK1番がカバーするが、この時期、どうしても連携は不安定になる。7番は仕掛けられて突破も出来る中心選手。10番は力強くタメを作る。CF13番は強さはイマイチわからないが、前線を浮遊し、マークにつきにくい動きを見せる。23番の正確な右足セットプレーも武器だ。対する神戸弘陵は流石に個々の能力で上回るが圧倒までは出来ていない。CB23番は素晴らしく強く、24番は左足の長短のパスで組み立て、セットプレーはほぼ一人で蹴る。11番は突破力があり、8番はゴール前に飛び出せて、5番はパワフル。6番もよく上がる。組織力で下回る、というより組織を固めていないこともあってほぼ互角でゲームは進む。5分、神戸弘陵、右80度22mFK、24番の左足は外れる。8分、神戸弘陵、11番の右クロスを20番ハーフボレー上に外れる。13分、神戸弘陵が裏にだし、神国大附GK1番が出るも触れず、神戸弘陵に渡るが撃てず。20分、神国大附10番に警告。故意。25分、神戸弘陵、右クロスに8番がニアに飛び込みボレーも外れる。決定機。徐々に神戸弘陵が裏へのボールとドリブルを交え押し気味になるが前半は0−0で終了。
ハーフタイムで神戸弘陵20番→9番。この9番は起点になれて自らも突破できる選手。そして38分(後半3分)神戸弘陵、右FKを24番いいボールを左足で入れて、GKがパンチしたボールがファーの8番のところへ、右足ボレーで叩き込み神戸弘陵先制!後半は突破できる選手が11番と9番の2枚になり、24番の配球もよく、裏やサイドを使えてペースを握る。とは言え神国大附もこの時期としては4−2−3−1が良く機能し、CF13番に納まるので一方的には押し込まれず、なかなか強力なチームと言うことが分かる。7番や10番の組み立ても見事だ。結局スコアは動かず、0−1で神戸弘陵が勝利した。
率直な感想を。神戸弘陵はまずい。県で優勝し全国に出ることが目標なら問題ない。しかしプレミアで戦い残留を目指すとなると個々の能力が一昨年や昨年ほどの力がないので、相当頑張る必要がある。組織力を高め、どのゲームもベストの状態で戦えるようにして、それでも残留できるかどうか。かなり危機感を感じました。
神国大附はかつての力を取り戻し、全国狙える力は十分ある。高い守備力のCB陣と支配力の高い中盤、そして起点になれるCF。神戸弘陵を追う第2集団には確実に入るだろうし、個々の能力も問題ない。全体的にレベルアップできれば、県大会で優勝争いには絡めるだろう。あとは少しの運に恵まれれば全国に行ける。
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01月29日(日)
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