ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高専大会1回戦 鹿児島高専−阿南高専 松江高専−長岡高専
高等専門学校、通称高専がどういうものか分からない人もいると思うので一応解説を。ロボットコンテストで知っている人もいると思うが、中学卒業後の進路の一つで、主に技術・工学系の専門技能者を育てる主に5年生の学校で、多くが国立で偏差値も高く就職率はほぼ100パーセントになっている。大学に編入することもできる。競技力も高い。勉強ができるとスポーツはダメという、ある意味バランス論というか、学歴コンプレックスみたいな人もいるが、そんなことはない。先天的能力にバランス論的なものはなく。ただ人間時間は平等だから、勉強をしっかりしたうえで、1日5時間もスポーツをやる暇がないだけで、サッカーなら練習時間も限られているし、両立できる。高専サッカー界最強チームの一つ、三重の近大高専は3年生までしか出られない高校サッカーの大会で既に県内上位で全国を目指せるところまで来ている。そして高専大会は、4、5年生主体だから間違いなく三重県内高校サッカーよりもレベルが高い。

さて高専サッカーにおける最強チームは鹿児島高専である。最多優勝で毎回優勝候補に入る。

全国高専選手権
鹿児島工業高専−阿南工業高専
8月20日 9時30分 愛鷹多目的 ピッチ良 曇

鹿児島高専        阿南工業高専
−−−児玉−−藤井−−− −−−−−永島−−−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−後藤−−−−−
−荻−小倉−−浅谷−大里 ラフ−吉川−−中谷−岩朝
竹之下−神田−西久保黒石 倉橋−金森−−吉木−矢野
−−−−−誰々−−−−− −−−−−大館−−−−−



鹿児島高専 監督:北薗裕一
GK ?
DF  8 黒石悠斗  5年 171 56
    6 西久保頼孝 4年 174 67
    2 神田将吾  5年 175 65
   12 竹之下匠  5年 167 60
MF  9 大里雅也  4年 174 67
   10 浅谷亮介  4年 180 63
   14 小倉大地  3年 165 55
   19 荻傑    5年 165 56
FW  7 藤井勝秀  5年 163 58
   11 児玉喜久  5年 173 65

阿南高専 監督:生田智敬
GK  1 大館雅輝  5年 175 65
DF  4 矢野聖也  4年 178 59
    7 吉木友紀  5年 168 60
    2 金森陸   3年 176 68
    5 倉橋将太  3年 170 63
MF  9 岩朝紘希  5年 180 62
   10 中谷泰星  5年 166 58
   15 吉川寛人  3年 170 58
   11 ラフォンテーヌ瑠佳 4年 167 52
FW  8 後藤拓巳  5年 176 58
   14 永島穂高  4年 166 53 



双方パスを繋ぐサッカーを見せるが、鹿児島高専は高速のダイレクトパスと大きな展開があり、次第に阿南高専がタテに速いカウンター主体となる。8分、鹿児島高専、F藤井のカットから左のR荻がループ。1−0。鹿児島高専はF藤井がトラップからスムーズに前を向くドリブラーでエース。J児玉はスぺースに流れるタイミングに優れたポストプレーヤ―。I浅谷は足元キープに優れたテクニシャンで比較的古典的プレーメーカー。阿南高専ではM永島が快速で常に裏を狙っている。13分、阿南高専、シュートが偶発的ハンドを誘いPK。これをG後藤が左上に決めて1−1。しかしその後も鹿児島高専ぺースが続き、高速パスワークに阿南高専が振り回される。37分、J児玉が左スぺースに流れマイナスに出し、E西久保?がミドルを決めて2−1。

後半に入り選手交代を織り交ぜてスタミナ温存を図りつつも徐々に流動性は失われて行き、鹿児島高専も足元パスが増えるが支配は続き、決定機を何本も奪い、56分(後半16分)、I浅谷の右CKにこぼれをJ児玉がボレーで右隅に突き刺し3−1。その後も後半だけでシュート13本の猛攻がつづき、鹿児島高専が完勝した。間違いなく観る価値のあるチームです。鹿児島高専に限れば高校選手権全国大会回戦よりはレベルが上でしょう。



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08月20日(土)
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