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サッカー観戦日記
by T.K.
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■皇后杯全女準々決勝 埼玉−INAC ベレーザ−伊賀
皇后杯となった全女は例年大会序盤に観に行く。私の興味の中心は高校生や大学生、新興チームなどになるからだ。しかし今年は11月上旬の大会開幕となり、そうなると男子の高校選手権予選と重なり、行けなくなった。ようやく時間が出来たのが準々決勝で、つまり残っているのが全てなでしこ一部というテレビでも観ているチームばかりとなる。しかし今回は付加価値がついた。つまりレジェンドの澤穂希の引退発表である。西が丘にはキックオフ1時間前の到着時500人以上の待機列ができていた。そしてメインは既に満員で入れず。バックも中央付近は入れなかった。

女子もユース年代を中心に観戦する者としてはINACのありようには疑問がある。必ずしもINAC自身の責任ではないが、いい選手を集め過ぎて、更に高卒の将来性豊かな選手も獲得する。そうなると選手層の厚さの前に出番はほとんどない。サッカー選手の成長に実戦経験はほぼ不可欠だ。だからユース年代では輝いていた有望選手が伸び悩む。本来な選手本人が自覚してINAC以外を選ぶべきだが、選手は自身を過大評価する傾向にあるのか、またはプロ契約やそれに準じる立場ということで働かずに済むためか、INACを選んでしまい才能を枯らしてしまう。もったいない。近年だとU−20女子W杯3位の立役者・田中陽子が出番がなく、状況を悟ったかノジマに移籍した。他にも元超高校級はゴロゴロいる。1年目から出番がありながら怪我以降冴えない京川舞はともかく、仲田歩夢、道上彩花、杉田妃和、平野里菜、竹村美咲といった面々が伸び悩むのは日本サッカー界の損失だ。今年度も神戸出身の超高校級選手・小林理歌子(常盤木学園)がINACに入るのでは、とひやひやしていた。執筆当時で日テレ・ベレーザ入りが発表され胸をなでおろしているが。とにかく高校生にはINACに行ってほしくない。実績を積んで実力をつけてからでいい。INACサイドとしては有望な選手を集めるのは当然だが、結果は選手自身に跳ね返ってくるのだから。

埼玉の外国人トリオはニュージーランド代表。

皇后杯全日本女子選手権
ASエルフェン埼玉−INAC神戸レオネッサ
11時 西が丘 晴 ピッチ良


埼玉           INAC
−−−杉原−−高橋−−− −−−大野−−熕」−−−
−−−−−−−−−−−− 中島−−−−−−−−川澄
サラ−中野−アンナ−薊− −−−伊藤−−澤−−−−
松久保−奈良−アビー−堰 鮫島−田中−−甲斐−近賀
−−−−−船田−−−−− −−−−−海堀−−−−−



ASエルフェン埼玉 監督:吉田弘
GK  1 船田麻友  90/11/09 165/64 ジェフユナイテッド千葉レディース
DF  6 堰愛季   91/01/22 155/51 INAC神戸レオネッサ
   11 奈良美沙季 92/04/22 167/56 埼玉平成高校
   19 松久保明梨 96/08/25 163/57 常盤木学園
   30 アビー・アーセグ 89/11/20 177/71 シカゴ・レッドスターズ/アメリカ
MF  7 薊理絵   89/01/11 161/48 埼玉平成高校
    9 中野里乃  95/06/10 163/54 日本航空高校
   29 アンナ・グリーン 90/08/20 169/61 フェンシブルズ・ユナイテッド/ニュージーランド
FW 10 サラ・グレゴリアス 87/08/06 158/54 イースタン・サバーブスFC/オーストラリア
   15 高橋彩織  92/01/24 160/53 日テレ・ベレーザ
   20 杉原遥波  96/12/23 169/53 常盤木学園
リザーブ
GK 21 櫻木彩菜  87/05/15 175/64 スフィーダ世田谷FC
DF  3 松岡沙由理 92/11/04 159/57 大阪体育大学
MF  8 萩原愛海  90/09/26 165/57 伊賀FCくノ一
   14 大谷絵里奈 91/07/23 162/53 武蔵丘短期大学シエンシア
   16 下川沙織  90/12/09 157/52 アルビレックス新潟レディース

INAC 監督:松田岳夫
GK  1 海堀あゆみ 86/09/04 170/64 スペランツァFC高槻
DF  2 近賀ゆかり 84/05/02 161/51 アーセナルLFC/イングランド

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12月19日(土)
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