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サッカー観戦日記
by T.K.
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■SBSカップ U−19日本代表ーU−19韓国代表。
毎年8月に静岡で開催されるSBSカップは日本、静岡選抜、および海外招待チーム2チームの計4チームによるリーグ戦形式で開催される国際大会である。重要なのは日本がユース代表、つまり偶数年はU−19代表、奇数年はU−18代表が参加し、U−20W杯の予選に相当するU−19アジア選手権に出場するチームの準備に充てられるということだ。かつて国体が高校3年生主体だった時代で静岡が圧倒的に強かった頃には静岡選抜の強化としても重要で、なおかつ有力選手を観られたのだが、現在では相対的に静岡選抜の価値は低下している。ただし、静岡は本気で強化しているし、ファンも日本より静岡の方が目当てだ。

今回はU−19代表の番。つまりU−19アジア選手権を控え、チームの完成が求められる。日本はかつてのU−20W杯に当たるワールドユースに全く出られず、95年の大会に地元開催以外で初めて出場でき、以降の大会ではコンスタントに出場していた。しかしここ3大会はアジアでの予選敗退が続いている。選手のレベルは上がっているし(U−20W杯に出られなかった2世代によるロンドン五輪代表が世界でベスト4に入ったことがそれを証明している)、以前と違って監督の人選にも気を配っている。しかしJ1、J2のレベルが上がり、若手がほとんど出られくなり、実戦経験の無さ、それにもちろんアジアのライバルたちが力をつけたこと、今まで幸運に恵まれ、逆にこの3大会不運に見舞われたなどの事情がある。2年前のU−19アジア選手権時にJ1、J2でレギュラー、準レギュラーの選手を数えたらわずか5人だった。今のJにはサテライトがない。だから公式戦を経験できない。その点が毎回心配ではある。Jも分かっていて今期から始まったJ3に22歳以下若手選抜を参加させ、実戦経験を積ませている。有望な若手は高卒即J3には加入しないので、この制度がどう出ているかも注目だ。監督は磐田で名波を中心にしたN−BOXで一世を風靡し、日体大でも育成実績を挙げた鈴木政一さん。人選は能力的に異論はない。

ということで草薙に足を運んだ。サッカー場建設が進んだ今となっては草薙陸は決していいスタジアムではないが、静岡県高校サッカーの思い出が詰まった会場であり、スタンドも傾斜があって、ピッチから距離がある割に観やすい。日本サッカーの、と言ったら大袈裟かもしれないが、少なくとも静岡サッカーの聖地だ。


SBSカップ
U−19日本代表−U−19韓国代表
草薙陸 ピッチ良 晴れ 15時

日本           韓国
−−−越智−−高木−−− −−−十番−−十一−−−
−金子−−−−−−坂井− −−−−−−−−−−−−
−−−大山−−川辺−−− 十三−六番−−十四−七番
内田−三浦−−中谷−石田 三番−五番−−十五−二番
−−−−−中村−−−−− −−−−−十八−−−−−

日本 監督:鈴木政一
GK  1 中村航輔  柏
DF  2 石田峻真  磐田U−18
    3 三浦弦太  清水
    5 内田裕斗  ガンバ大阪
   12 中谷進之介 柏
MF  7 大山啓輔  大宮
   10 川辺駿   広島
   11 越智大和  産業能率大 
   17 坂井大将  大分U−18
FW 13 高木大輔  清水
   15 金子翔太  清水

韓国については省略。体格に恵まれ、特に10番はデカくてごつい。ただしベストメンバーではないらしい。


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08月17日(日)
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