ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4381329hit]
■なでしこリーグ第1節 INAC−浦和
なでしこリーグ第1節
INAC神戸レオネッサ−浦和レッドダイヤモンズレディース
ノエビアスタジアム神戸 3月30日 13時 ピッチ良 屋根つき
INAC 浦和
−京川−−高瀬−−田中− −−−後藤−−吉良−−−
−−−南山−−中島−−− −−−−−−−−−−−−
−−−−−澤−−−−−− 加藤−藤田−−猶本−柴田
渡辺−三宅−−甲斐−野口 臼井−高畑−−乗松−堂園
−−−−−海堀−−−−− −−−−−池田−−−−−
INACが昨年の主力が海外移籍で抜けた。近賀、チ、川澄、ゴーベル・ヤネズといった面々である。しかも代表活動でチームを離れる選手も多かった。そして新監督を迎え、前監督の戦術を引き継いでいるとはいえ、組織力に不安を抱える。そして前田監督といえば、選手としては熱血な男・前田として有名だったが、監督としては実績が無い。さまざまな不安を抱えての開幕戦となった。対する浦和は評価の高い吉田靖監督が率いる。昨年は一気に若手主体に切り替え、降格争いを演じたが、今年は戦えるチームになっているだろう。
主審は今泉奈美さん。
序盤はINACがボールを回し、浦和が素早い集散でプレスをかけ続ける。澤が奮闘し、中島もボールの受け方が上手いが、受け手からのアイディアに乏しい。田中はボールを失いすぎ、高瀬(高は旧字)は中で起点になれず、サイドに流れても囲まれて潰される。浦和はバックラインを押し上げ、中盤と囲んで自由を奪う。猶本と藤田の運動量と守備センスは素晴らしい。INACは澤が上がって南山が引くなど変化をつけるが中盤の底にもプレッシャーをかけられ、沢の上下動も空回りである。12分、浦和J後藤が右突破、クロスにS加藤が左足で狙うが跳ね返される。INACB三宅は両足フィードが素晴らしい。しかし守備では浦和2トップのコンビネーションにかき回されっぱなしである。さらにINACの両サイドバックは簡単に突破を許してしまう。特に左の渡辺は柴田に完敗。簡単に1対1を作られるINACの組織力もなんだが、個人で出来るだけ抵抗して欲しいところだ。18分、INACF中島が左クロス、M京川に届かず。一連のプレーは京川が起点になっていた。この京川は光っていて、サイドを強引に突破したり、引いて受けたり、中に切れ込んだりと圧倒的な能力を見せる。21分、INAC、右CKをF中島が右足で入れて、こぼれを21渡辺が左足で入れるがぜんぜん駄目。そのカウンターでI吉良が簡単にターンして前を向き、仕掛けるも逸機。この頃INAC南山が負傷。22分、浦和I吉良が右を突破してクロスもカット。浦和のほうがずっといい。25分、INAC、M京川が左突破からヒールで中に落としJ高瀬シュートも正面。決定機。メモを起こすとINACも悪くないように見えるが、全部個人技での突破で、組織力でははるかに浦和の方が上。試合内容も浦和の方がずっといい。26分、INAC右クロスは大外のM京川へ、しかしGKブロック。28分、INACE南山→27増矢。右ウイングに入り、田中がインサイド左に入る。両チーム右コーナーは左サイドバックの21渡辺と29臼井が蹴る。46分、浦和29臼井の左クロスにI吉良ボレーは左に外れる。超決定機。INAC27増矢は素晴らしい加速ドリブル。結局前半は0−0で終了。
前半で分かったことは浦和の方がいいという事。エクスキューズはあるにせよ、個々の能力で上回るINACの組織力のなさは壊滅的だった。両サイドバックが抜かれまくっていたが、個人の能力もさることながら、カバーが遅すぎる、甲斐と三宅のCBも翻弄されていた。このままでは澤に負担がかかりすぎる。攻撃もアイディアがなく、高瀬のCFもフィットせず。京川や増矢の個人能力は光ったが、単発だ。私は監督をすぐに交代するのは好きじゃないけど、5節までみてこのままの状態なら前田監督解任やむなしと思った。一方浦和の吉田監督の手腕は相当なものだと思いました。守備時は寄せが早くカバーもしっかりしており、強力な中盤は仕掛けて形を作り、攻守に効いていた。特に右の柴田は圧倒的だった。U−20代表時よりもはるかに力をつけている。
[5]続きを読む
03月30日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る