ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■国際親善試合 ミャンマー−全日本大学選抜
私は01年大阪で開催された東アジア大会を観ている。ワールドユースで同グループに入ったオーストラリアU−20代表や日本大学選抜も気になるが、アジアの弱小国のレベルを見たかった。グアムあたりはさすがに弱かったが、それでもきっちりとしたゲームになっていたし、現在FIFAランキング180位前後のモンゴルは、日本大学選抜と同等のレベルで、技術も身体能力も高かった。戦術眼と経験を積めば一気に強くなる予感があった。

さて、この日の目当て、ミャンマーもFIFAランキング183位である。(サッカーにおいてこのレベルを弱小国というには抵抗があるが)一般に弱小国とみなされるレベルだ。ただし何の実績もない国ではない。アジア大会優勝歴もあるし、何より日本サッカーの方向性を決定付けた、ビルマ人留学生、チョー・ディン氏の母国だ。今は長年の国際的孤立からランキングが下だが、ポテンシャルはあるだろうと思って足を運んだ。だから日本は後回しにしてミャンマー主体に観戦した。


国際親善試合 
ミャンマー代表−全日本大学選抜
16時 堺S1 ピッチ良 晴れ


ミャンマー        全日本大学選抜
−−−十二−−八番−−− −−−皆川−−河田−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
二一−七番−−六番−十四 長澤−下田−−窪田−天野
五番−四番−−三番−二番 二見−車屋−−寺岡−北爪
−−−−−一番−−−−− −−−−−圍−−−−−−

ミャンマー
1  Thiha Si Thu
2  Yan Aung Awin
3  Zaw Min Tun
4  Aung Thaik
5  Yan Than Win
6  Yan Aung Kyaw
7  Khin Maung Lwin
8  Kyi Lin
12 Kyaw Ko Ko
15  Aung Zaw
21  Yaza Win Thein

全日本大学選抜
GK 21 圍謙太朗  3年 187/80 桃山大 大津高
DF  4 二見宏志  3年 179/73 阪南大 奈良育英高
   12 寺岡真弘  3年 179/76 関西大 神戸Y
    5 車屋紳太郎 2年 178/66 筑波大 大津高  
    2 北爪健吾  2年 176/70 専修大 前橋育英高
MF  7 長澤和輝  3年 173/66 専修大 八千代高
    8 天野純   3年 175/64 順大  横浜FM・Y
   15 下田北斗  3年 170/60 専修大 大清水高
    6 窪田良   3年 175/64 阪南大 東京V・Y
FW 13 河田篤秀  2年 175/70 阪南大 阪南大高
    9 皆川祐介  3年 185/77 中央大 前橋育英高


序盤、日本大学選抜(以後日本)は押し気味にゲームを運ぶ。一目で分かったのは、日本がボールを空いている楽な体勢の味方へつなぎ、後方では無理目なプレーも避けるのに対し、ミャンマーはバックラインでもリスキーなプレーをしたり、厳しい状況の味方につないだりと強引なプレーが目立ち、戦術眼に問題があるということだ。つまりモンゴルと状況は似ている。ただし、ボールの寄せ方が上手い等、細かいサッカーのレベルが攻守にわたって高く、大きな展開さえあれば、一気に強くなる雰囲気をぷんぷんと匂わせている。監督は韓国人の方だが、韓国っぽさはまるでない。ミャンマー独自のスタイルは確立されているように見える。


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09月26日(水)
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