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サッカー観戦日記
by T.K.
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■バーモントカップ 全日本少年フットサル大会
高校選手権がちょうどお休みになる日を利用して5年ぶりにバーモントに足を運んだ。基本的にフットサルの戦術をあまり研究していないチーム同士の対戦なので、サッカーの原初的な能力が勝敗を分ける。また、ボールタッチの回数がおおいので、全少に比べて個々の能力が分かりやすい。
東京滞在中はあまり観戦記とか書かないつもりだったが、特に気になったチームや個人がいたので書くことにする。もちろんまだまったく未熟な小学生をネット上で取り上げることに批判はあると思うが、その点に配慮しながらも書いた。
朝9時の第1試合から足を運ぶ。駒沢体育館の好カード目当てだ。フットサル王国・北海道の札幌JFCはさすがに強い。
第2試合は津ラピド−江南南を見る。江南南は原口元気が居た4年前は全国制覇している強豪だ。しかしフットサル専門チームである津ラピドは1対1の守備が抜群によく、江南南にまったくプレーを許さない。攻撃力は互角だと思うが、守備力の差は歴然としていた。結局2−0で津ラピドが勝利。
終了後、室内球技場に移動。前大会準優勝のヴェルディを見に行く。ヴェルディは毎年この大会には力を注いでいる。個々のサッカー選手としての能力は高く、スターターはGK以外は全員ジュニアユース昇格が決まっている。対戦相手の大阪のスポーツネットは決して弱いチームじゃなかったが、ヴェルディが圧倒、4−1で勝利する。
午後は静岡城内FCと沖縄・大北ヴァレンチの試合をまず見る。大北ヴァレンチは前大会決勝トーナメント進出チーム。さすがに強く城内を圧倒。
大北の勝利を確信して、同時開催のもうひとつのピッチに目を移す。蒲生サッカースポーツ少年団(滋賀)とあぐり西町FC(長崎)。あぐり西町はダイヤモンド型の布陣で、ピヴォ(トップ)には本多琢人君が入るのだが、この本多君、只者ではなかった。高い技術でドリブル・パスとも圧倒的で判断力もすばらしい。137cm・33kgと小柄だが、相手が突っかかっている間合いをひょいひょいと引きだまでかわし、飛び込めば突破してくる。私もこれまでこの大会で三浦好統(上松少年SC)、杉山浩太(静岡中田SS)、森本貴幸(ヴェルディ)、斉藤学(横浜Fマリノスプライマリー)、といった好選手を見てきたが、彼らにまったく引けをとらないどころか、むしろ上を行くインパクトだ。フットサル選手をしては歴代ナンバーワンかもしれない。調べてみるとナショトレにも選ばれていた。小柄なのがネックだが、このまま謙虚にサッカーにとりくめばすごい選手になる可能性を秘めている。試合はあぐりが9−3と圧倒。
続いて宮崎東−名古屋グランパスを見る。グランパスはヴェルディ同様サッカー選手としての能力が高く、やっていることは体育館サッカーなのだが、技術と身体能力で宮崎東を圧倒する。9−3で勝利。
同時開催の旭丘SSS(石川)−大分トリニータは大分が圧倒できるほどの力がなく、互角の内容。大分のリシャルドソン・マガリェンス監督は以前はU−15の監督として全日本ユースフットサルに毎年出ていた人。ただ、フットサルの戦術はあまり取り入れず、あくまでサッカーの練習の一環としてこの大会に出ている感じ。5−4で大分勝利。
今時間が無いのでとりあえず間を飛ばします。
兵庫FC−アヴァンサール(岡山)の試合を見る。アヴァンサールは前大会ベスト4。しかし兵庫FCはJFAアカデミーに進む選手2人、セレッソに進む選手2人、ヴィッセルに進む選手1人を擁する強力チームだった。例年南米流のサッカーなので、フットサルと相性がよさそうだなと思っていたら、予想以上。スターターは@後藤和輝、D梶原康平主将、G前田拓海@JFAアカデミー、H西川智史@JFAアカデミー、I田坂優貴@セレッソ。
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01月04日(金)
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