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サッカー観戦日記
by T.K.
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■大阪高校新人戦準決勝 近大附−大阪朝高 芥川−関大一
この日はサッカー三昧である。プリンスリーグもかかる大阪新人戦にU−23日韓戦。当初モルテン杯決勝も考えたのだが、はしご不可能なので取りやめた。
プリンスリーグの大阪高体連枠は新人戦の最上位チームが推薦される。すでに出場権を得ている大阪朝高が準決勝を勝てば、もう一つの準決勝・芥川−関大一の勝者が、そうでなければ優勝校が出場権を得る。トーナメントの勝者がプリンスリーグ出場なんて、リーグの精神を尊重していないようでおかしい話ではあるが、よりフェアな方式を整備するのが困難な以上仕方がない。個人的には総体・選手権を含むポイント制のほうがまだマシだと思っている。リーグ参加には旧チームの実力や会場を確保するスタッフ力・経済力などを含む総合力が問われるべきだからだ。
大阪高校新人戦決勝 近大附−大阪朝高
2月21日(土)鶴見緑地 11時 ピッチ悪 晴 無風
近大附 朝高
−−−中村−−福山−−− −−−−周−−梁−−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−孫景−−−−−
長束−小柳−−寺谷−入江 −−朴−−金孟−金龍−−
山口−−森−長谷川−田中 −季−−安−−金昌−尹−
−−−−−岡本−−−−− −−−−−夫−−−−−−
近大はゾーンの4バック。この時期だけに受け渡しはスムーズではない。シンプルなクリア多用。CBはともに長身。長束が左、入江が右足のFK担当。クロスの精度も高いがスピードは普通でタテに突破するウイングタイプではなく、アーリークロスを上げるタイプ。福山が長身CFで、中村が衛星的に周囲を動く。
朝高はゾーンで守る4バックで受け渡しは細かい。現時点ではマスターできていない印象。クリア多用。高さには欠ける。中盤はダイアモンド型。ボランチ金孟がFKも蹴る。エース格の周はトラップが上手い。
序盤から近大が押し込む。1分、朝高CBのクリアが近大・中村に当たりゴール前にこぼれるが、GK夫が飛び出してシュートブロック、CKへ逃げる。シンプルな約束事がしっかりしている近大に比べると朝高は4バックのマークが曖昧で連携もまだまだ、中盤もプレスにならず、しかもフィジカルでははっきり近大に劣るため序盤から厳しい展開となる。5分、入江が中にドリブルから裏へのスルーパスに寺谷が飛び出す。が、トラップミスで決定機へは至らず。10分、正面30mFK、入江のシュートはゴール左上スミを襲うがGK夫が好セーブ、カドに当たりCKへ。朝高は攻守の切り替えに問題があり、SBは相手と戦う以前に不慣れでポジショニングに苦慮している感すらある。綺麗なミドルパスを持つ技巧派の金孟も流れの中ではいいパスが出ず、孫景もすぐ潰される。方向性としては技巧的なサッカーなのだが、結局タテのロングパス頼りとならざるを得ない。梁は強い。また周は意図のあるトラップを見せ、チーム1のセンスを感じる。18分金孟強烈な左足ミドル、GK岡本好セーブ。20分、近大も左CKで入江から長束ヘッドも左に外れる。決定機。さらに左CKで入江のボールにGK夫飛び出すが触れず、森がヘッドで無人のゴールを狙うがバーを叩く。決定機。30分には入江が金孟のチャージを跳ね返してスルーパス、中から右ナナメ前に走る寺谷に対し朝高は誰もマークに行かず、そのまま切れ込み角度のないシュート、外れる。決定機。前半は0−0で終了。
完全に近大ペース。個々の能力で一枚上回る上に、チームの完成度も高くはないものの朝高より上である。これははっきりこの大会を勝ちに来ている。中からの攻めが特に上手いわけでもないのだが、横への動きに対し、朝高は簡単にマークを放してしまうため、スルーパスが次々に通る状況である。
ハーフタイムで近大・福山→河原、朝高・梁→周湘。
近大は機動力重視の交代か?サイドから福山へのクロスよりも中からかき回したほうがチャンスは増えそうだ。朝高はカウンターに狙いを定めてスピードある選手を投入。
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02月21日(土)
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