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サッカー観戦日記
by T.K.
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■女子インカレ初日・武庫女大−松山大 大体大−福岡大 神大−山形大
朝起きたら外はもう雪国だった。暖冬だった今年も本格的な、それ以上に寒い冬を迎えてしまったようだ。今年も女子インカレ観戦のため神戸に向かう。三宮からバスでしあわせの村へ。470円は高いが、途中有料のトンネルを使うのでこんなものかもしれない。
しあわせの村は六甲の北側にある福祉施設で老人福祉やスポーツ関係の設備が充実している。優雅にも馬術場もある。あまりにも充実しているので赤字額が気になるところだ。
女子インカレは例年関東勢と大体大の優勝争いとなっている。地方勢はレベル的に苦しく、各地域の高校よりも実力的に落ちる。朝日新聞には吉備国際大が初優勝を狙う、と書いているが可能性があるとも思えない。また、関東・関西の強豪にせよ、高校トップクラスや中学生も多いLの下部組織とほぼ互角であり、率直なところ競技レベルとしては物足りない。そんな中今回初出場の神奈川大は湘南学院OGを集めて高いレベルを追求するサッカーで旋風を起こすのではないか、という期待を込めてしあわせの村会場を選んだわけである。
第1試合は武庫女大(関西2位)−松山大。武庫女大はマンマーク主体のシンプルな守備からタテへの速い攻めや、多彩なセットプレーが特徴。地元啓明OGは意外と少なく、サッカー未経験者も多い。関西では大体大に次ぐナンバー2の立場を不動のものとしている。というより、競技スポーツとして取り組んでいるチームは他に大教大くらいか。このグループには他に早大・静産大というライバルもおり、大量点を取って勝ちたい。
一方毎年出場している松山大は地元の強豪・済美OGが多い。済美はあまり組織を重視しないものの個人をしっかり育てて、意外と結果が出ない割にはいい選手が出てくるチームだった。しかし女子校だった済美は共学になり、名将・土屋先生は男子部の監督になってしまったので女子部の今後の弱体化が懸念されるところ。昨年松山大はキックオフ時点から10人で戦うゲームもあり、慢性的な部員不足も気になるところ。
全日本大学女子選手権 グループB 武庫川女子大−松山大
12月20日(土)しあわせの森 10時 ピッチ悪 雪 微風
武庫女大 松山大
−−−岡本−−徳本−−− −−佐伯直−−竹田−−−
上野−竹田−−清原−有馬 −−−−−−−−−−−−
−平野−−奥村−−遠藤− 三崎−畑辺−松本−佐伯知
−−−−−長谷部−−−− 橋本−今城−−徳田−白石
−−−−−中村−−−−− −−−−−加藤−−−−−
ゲームは40分ハーフ。
関西2位の武庫女大はややメンバーを落としているようだ。朝日新聞の予想スタメンに名前があるのは3人だけ。個人的に注目していた井野(2年・啓明)も温存。長谷部が完全に余る4バック。完全に相手を押し込んだゲームとなったため竹田・清原も前線に次々と飛び出す。こぼれ球をストッパーが拾うケースが多く、竹田・清原はシャドーのような動きとなる。有馬がFK担当。
松山大は4−4−2で8人のブロックでゴール前を固める。10番畑辺(2年・済美)がFK担当。今城(3年)徳田(2年)の宇和島南CBコンビの的確なコーチングでバランスをとる。
とりあえず積雪するほどの雪ではなく、緑のピッチ上でゲームが開始された。技術・フィジカル・経験全てで上回る武庫女大が押し込み、こぼれ球もほとんど拾う展開。しかし元来細かく崩すサッカーは不得手なこともあり、自陣を固める松山大を崩せず、決定機も少ない。またクロスの精度も低い。しかしFKでは有馬がいいボールを入れて惜しいシーンも。松山大は自陣を数で固め、しかもCBの指示が的確で、また徳田の好カバーも光り武庫女大の単調な攻めを再三跳ね返す。そして畑辺に渡ればいいパスが前線に通りカウンターを浴びせるシーンも見せる。30分には畑辺のCKをショートでつなぎ畑辺強烈なシュートがバーを叩く。松山大は狙い通りのサッカーで前半を0−0で終える。
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12月20日(土)
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