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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権滋賀決勝 比叡山−守山北
皇子山は関西随一の駅前スタジアムである。何しろ京阪別所駅の改札から徒走10秒、出たところの踏み切りを渡れば公園内。2位以下に大差をつけてぶっちぎりのトップ!!選手権
滋賀大会決勝はこの交通至便の地で行われる。ただ大阪からだとすんなりは着けない。山科か膳所で乗り換えで、膳所のほうがより早く着く。この日は膳所OBの知人宅に寄ってから一緒に京阪で向かう。
今年の滋賀は近畿大会ベスト4の野洲と草津東にプリンスリーグブロック5位の水口と全国でも十分通用する強豪が揃った。いずれも決定的な仕事をやってのけるエースもいる。しかし決勝に進んだのは草津東・水口を完封した比叡山と野洲に競り勝った守山北。
守山北を昨年まで率いたのは、ジュニアユース代表監督としてアジアユース優勝という輝かしい実績を誇る松田先生である。今年からびわこ成蹊スポーツ大監督に就任し、代わりに前北大津監督の田中先生が指揮を取る。昨年までの北大津の特徴は4バックを高く押し上げた前線からの激しいプレッシングだった。人材的には一枚上の守山北でどれだけのサッカーが実現されるのだろうか。U−17代表では10番をつけたこともあるエース村瀬はどれだけ成長しているのだろうか?
対する比叡山は延暦寺の門徒のための教育機関として創立し、戦後になって一般からも学生を募集するようになった伝統校である。その教育理念は千年以上昔から受け継がれたものらしい。男子生徒は別に坊主頭ではないし、女子生徒も尼さん頭でもベリーショートヘアでもない。しっかりスカート丈はベリーショートであった。中心選手は主将の元U−17NTC早崎。
キックオフ前、両チームと審判が整列してスタンドに挨拶したまま3分ほど動かない。記念撮影かと思ったらゲーム前に流すはずの両校の校歌が手違いで流れないだけだった。予選での校歌斉唱は各県毎に異なるが滋賀でも採用されたらしい。比叡山は意外と普通だった。高校サッカーの校歌斉唱は国際試合ではなく高校野球をモデルとして日本テレビがヤラセているので元々ゲーム終了後勝者のものだけを流すというナンセンスな代物だった。中立であるべきオフィシャルがわざわざ儀式を取り仕切るという。しかし最近はもっと常識的なものに改められている。結果という形で報われた勝者に儀式は必要ない。
高校選手権滋賀 決勝 比叡山−守山北
11月15日(土)皇子山 12時 ピッチ並 晴 無風
比叡山 守山北
−−−清本−−中村−−− −−−村瀬−−藤沢−−−
−−−−−辻−−−−−− −−−−−井上−−−−−
−内山−−松田−−西村− 太田−三谷−小池亮−増田
羽野−安田−−駒井−早崎 −小池晋−西谷−伊庭−−
−−−−−樋口−−−−− −−−−−中井−−−−−
比叡山は中盤がダイアモンド型の4−4−2で、典型的な引いて守ってのカウンター狙いである。パスをつなぐチームではなく、タテへ長いボールを出し受けた選手がドリブルを狙う。
守山北は意外にも比叡山2トップに対しどこまでもマーカーが張り付き西谷がスイーパーとして余る守備。こちらも基本的に引いて守るチームで、北大津とは似ても似つかない。ボランチ三谷も辻をタイトマーク。
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11月15日(土)
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