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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権大阪 6回戦 三島−大商学園 関大一−芥川 阿武野−仰星
−−−−−浅野−−−−−  −−−−−杉野−−−−−

ともに4バック、マークの受け渡しは遅めで1ボランチと連携してバランスを巧く保つ。SBはどんどん上がる。その際逆サイドのMFが下がってカバー。最終ラインからショートパスでの組み立てを多用。ボランチの展開力も大きな武器。非常に良く似たチーム同士の対戦となった。仰星は10番鈴木がトップ下に陣取り、スルーパスを狙ったりするなどFWを操るタイプ。一方阿武野はトップ脇の10番坂本がFWの位置から下がって受け、その間に他の選手が前線に飛び出す。また重心の低い、力強いドリブルも武器。 

ピッチコンディションが悪く双方持ち味のショートパスがうまくつながらない。仰星はすぐに攻撃パターンを切り替え最終ラインや大樫からサイドのスペースにロングパスを出し味方を走らせる。スピードに優る仰星の高山・高橋が追いつくケースが多く徐々にリズムをつかむ。阿武野はサイドを突破されそうになるとファウルで止める。しかし仰星・東のFKは少しずつ味方にあわず、シュートにはならない。出口は直線的にゴールに迫るが動きが単調で、ほとんど無駄な動きに終わり、ポストプレーもフェイクがなく相手に読まれ前でカットされるケースが目立つ。阿武野はショートパスを試みるがぬかるんだピッチでボールが走らず、また五林以外は受ける姿勢に無理がありコントロールが甘くなったり、無理なキックでみすみす相手に渡したりとリズムが作れない。いいタイミングでサイドに豊島が流れたところにボールがわたってクロスか、坂本の強引な突破くらいしか攻め手はなし。27分阿武野・吉田が持ちRB平野が上がるが軽率なパスミスから仰星カウンター、平野が攻め上がりカバーの間に合わないスペースに出口が走りこみ、鈴木のスルーパスが通る。GKも飛び出すが、落ち着いてループで決めて仰星先制。阿武野は数的不利となってしまったが逆サイドの選手を捨てて出口のスペースを潰すべきだった。残り時間はやや膠着。阿武野・左の山田がうまいポジショニングで仰星・高山の快速を封じつつ攻撃面でもつなぎに加わり阿武野らしさも出てくる。

後半、阿武野は左サイドの攻めを軸にリズムをつかむ。山田が高山のスピードを封じつつ攻めに出て、LB平井もどんどん上がる。塩谷もキックはややぎこちないフォームながら味方につながり始める。一方仰星は攻→守の切り替えは早く絶えずプレスをかけて浅いラインの裏をなかなか取らせない。ワントップ気味の阿武野は攻める割に決定機が少ない。23分大樫→出口→大樫の大きなワンツーで抜け出した大樫がGK浅野と1対1、落ち着いて左隅に流し込み0−2。阿武野DFは他の選手に気を取られ後方から走りこむ大樫に誰もマークに行かなかった。残り時間阿武野はラインを大きく押し上げさらに攻撃的に出るが、仰星も落ち着いた守備で対処。30分CKのこぼれを平井が決め1−2とする。しかし直後仰星もキックオフから左サイドに流れて平野のやや甘いマークを外して受けた出口がクロス、ここに大樫がまったくのフリーでペナ中央で受けキックフェイント2発でDFとGKを外してシュート、きっちり決め1−3となり勝負あり。

11月01日(土)
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