ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権2回戦 星稜−玉野光南 札幌大谷−中京大中京
   15 本山遊大  99/05/04 165/55 1年 佐屋中学



選手入場は中京大中京がユニフォーム姿なのに対し、札幌大谷はベンチコートを着ている。雪国だけに防寒対策に配慮している、というところだろうか?

立ち上がり、札幌大谷がショートパスを繋ぐ。いきなりJ木村からH内田へ通りシュートもGK㉕岩本セーブ。決定機。3分、中京大中京FKで㉕岩本の放り込みをH柳落としK井村が繋いでN本山が押し込む。0−1。その後札幌大谷はCB陣で回し、GK@坂がペナを出てボール回しに加わる。ロングパスはないが、ビシッとボランチに入り組み立てる。やはりフットサルらしさが見える足裏でのボール扱いなど、やはり本気でフットサルに取り組んでいたのだな、と思わせる。中京大中京H柳からG今枝へ、シュートはGKの上に外れる。ちなみに札幌大谷@坂は構えも腰が低く、あとでわかるが、低いボールは足でセーブに行く。これもフットサルの鉄則通り。13分、中京大中京、N本山からK井村へ、CBの間で受け、決まる。0−2。15分、中京大中京、右CKをF辻が右足で入れる。札幌大谷、ロングボールにL荒木が右突破からシュートは左ポスト。決定機。中京大中京もJ水口の左クロスにH柳ニアに飛び込むが、GK@坂がナイスセーブ。決定機。直後にも中京大中京シュートは上に外れる。どうやら力量そのものは中京大中京のほうが一枚上のようだ。24分、中京大中京C福山からG今枝に通りN本山正面で撃つがセーブ。決定機。31分、札幌大谷、右クロスにH内田がファーでフリーシュートもGKキャッチ。38分には札幌大谷I西野尾のシュートも正面。結局前半は0−2で終了。

前半シュート数6(1)対6(4)、CK数0対2、GK数3対3、オフサイド数1対0、クロス数0対5、ファウル数4対0、いい位置でのFKはなし。オフサイド数が少ないのは札幌大谷は一気に裏を狙うプレーが少なく、ショートパスをまわして崩すサッカーをしていたから。中京大中京は中で繋いで空けたサイドから崩していこうという意図が見て取れる。

ハーフタイム、札幌大谷、H内田→S坂下雄也、L荒木→㉖高橋恒大。坂下がFW、高橋が右ハーフ、J木村が左ハーフ、I西野尾がボランチ、G大山がFWに大きく布陣変更。後半の入りは両者慎重。マイペースを取り戻すことに腐心しているように見える。49分(後半9分)中京大中京F辻、左CKを右足で入れるも合わず。52分、ハーフ付近のクイックFK、F辻がGKの上を抜くループを決めて0−3。水口のFKをC福本シュートも外れる。57分、札幌大谷E藤田→M磯見恭輔。そのまま左サイドバック。58分、中京大中京C福山→㉓竹内優斗。58分、中京大中京F辻に警告。ラフ。公式記録では遅延になっている。札幌大谷繋いで右でフリーのクロスはS坂下に合わず。決定的クロス。60分、札幌大谷M磯見が左FKを左足で入れる。中京大中京K井村→I加藤弘也。71分、札幌大谷D庄内→
F岡村滉太。73分、中京大中京N本山→A多田勇輝。札幌大谷は放り込みはせず、徹底的に後方で繋いで隙を伺いボランチに入れるサッカー。80分。中京大中京G今枝→㉒天川力駆。結局0−3で中京大中京が勝利した。

後半シュート数5(0)対4(3)、CK数1対1、GK数3対6、オフサイド数1対0、クロス数4対0、FK数4対4.FK数1対0。

札幌大谷は後方では回せたが前線に入れられなかった。低く短く鋭いショートパスに偏っていた。GK@坂の能力は見事だったが、前線が起点を作れず、シュート精度にも欠けた。中京大中京は後半は割り切ったサッカーを見せ、勝つために合理的なスタイルを見せた。これは化けたな、と。いずれ全国上位に名を連ねる日が来るのではないでしょうか?


公式記録

01月02日(土)
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