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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権大阪大会ラウンド16 履正社ー関大一 関大北陽−阪南大高 仰星ー金光
北陽は立ち上がりからドリブル主体で攻める。徹底的に地上戦勝負である。エース格のM山崎が素晴らしいキレを見せ、I山下も足元に入れば脅威。これに対し阪南大高は高さには強いが地上戦はあまり強くない。それでもA小松は足元でも身体能力を活かした守備をするが、他の選手が大苦戦。そして90年代に阪南大が頭角を現してきた頃と同じで、コンパクトに保ってプレスでボールを奪いショートカウンターまでは出来るが、自分からパスを繋いで遅攻で崩すことができない。つまり今の阪南大のような硬軟兼ね備えた攻撃が出来ない。そのため慎重な北陽を崩せない。5分、北陽G深田の左CKからシュートは阪南大高7番がブロック。11分、阪南大高4番が左足で左FK、ファーに流れる。19分、北陽M山崎カットイン、F藤原に当ててI山下に落とすがクリア。22分、北陽L西村がシュート、右上に外れる。26分、北陽カウンター、I山下シュート、わずかに外れる。決定機。この時間帯、ずっと攻める北陽、守る阪南大高という構図で、それ自体はある程度予想していたが、違うのは阪南大高がズルズル下がり、低い位置で奪ってもカウンターに行けないことだ。つまり完全に北陽ペースだ。29分、阪南大高、左から攻め、左CKはカット、クリアから北陽が高速カウンター、I山下が左からカットイン、思い切ったシュートは左ポスト、というか、角を叩く。決定機。25分、阪南大高、ペナ左FK、4番のキックに5番飛び込むが届かず。徐々に阪南大のプレスが効き始め、北陽は攻め手の乏しくなっていく。しかし阪南大高も相変わらず高い位置では奪えないので、得意の素早いショートカウンターにならず、膠着状態に陥る。37分、阪南大高、4番が左足ミドル、正面。初の決定機。39分、北陽J西田ロングフィード、シュートは正面。41分、北陽F藤原の左CK,右足で入れるがクリア。結局前半は0−0で終了。

前半シュート数4(1)対5(3)、CK数4対2、GK数1対5、オフサイドなし、クロス数7対2、ファウル数4対1、FK数0対2。決定機は双方1回ずつあったが正直点の入る気がしなかった。阪南大高A小松は自慢の空中戦がまるでなく、ドリブルへの対応もしっかりしていたが、無難なだけで凄みがなかった。何というか、プロが争奪戦をするような迫力が出ていないというか。もちろん相手にもよるのだが。これなら大学かな?という気がする。たとえば阪南大なら過去下級生で出ていた選手と引けを取らないので、守備を教えてもらって伸びそうだな、とかいろいろ考えてしまう。

ハーフタイム、阪南大高22番→16番。FWに入り、9番が右ハーフ、11番は左ハーフかな?ハーフタイムで元気になった北陽が攻め、阪南大高が低い位置でのプレスという前半の流れに戻る。そして両者シュートチャンスすらない。53分(40分ハーフ)、阪南大高、右CK、A小松が高い打点で触るが外れる。57分、阪南大高14番奥村→17番。16番の交代出場と言い、前からしっかり追い込め、というメッセージだろう。59分、阪南大高11番の左クロスに大外で北陽14番がカット。62分、阪南大高左CK,7番のキックは17番に届かず。阪南大高9番→10番。11番と17番の2トップに10番が右ハーフ、16番が左ハーフという布陣。73分、北陽、左クロスに飛び込むが撃てない。北陽もシュート撃てなくてイライラしている。75分には阪南大高左FK、4番(左足)と10番(右足)が構え、10番のキックは2枚の壁に阻まれる。左CKで10番のキックもクリア。38分、阪南大高17番がドリブルで突っ込んで10番にスルーパスもシュートブロック
。39分には北陽9番(いつの間に入っていたんだ!)が突っ込み左突破もシュートはブロック。結局後半もスコアレス。

両者シュートらしいシュートはなかった。CK数0対3、GK数2対1、オフサイド数1対0、クロス数5対8、ファウル数4対7、FK数0対1。前半に引き続き北陽が押し込んでの潰し合いだが、突破できなくなった分、北陽も形を作れなくなった。かといって阪南大高のフォアチェックを機能し始めたが、前線で奪うところまではいかず、大苦戦である。


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10月31日(土)
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