ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■全女1回戦 福岡−愛媛 鳳凰−C大阪
   19 脇阪麗奈  99.05.02 158 47 C大阪レディース←北大冠FC
   24 藤原のどか 99.10.24 148 42 FC TIAMO交野(第3種)
FW 11 玉櫻ことの 98.02.17 150 37 香芝市三和スポーツ少年団サッカー部 


試合開始。立ち上がりからC大阪がボールを支配する。ショートパスをつなぎ、空いている味方を見つけ、ワンタッチ・ツータッチで回す。ドリブルはほぼなく、一人のマーカーを外すプレーくらい。技術志向のチームだが、メニーナやかつてのラガッツァみたいにドリブルとワンツーで中央突破するわけはなく、スピードも体格も並だ。サッカーにおける3B(ボールテクニック・ブレイン・ボディバランス)は備えているが、フィジカルが弱い。そのため鳳凰に当たり負けては奪われる。キック力にも差があるから、サッカーがどんどん小さくなる。なのに局面を打開できない。対する鳳凰がCBコンビが高く簡単に跳ね返すし、I仲地のキープ力もすごい。そしてボールを蹴る音が明らかに違う。ロングボールに競り勝てるし、守備力も高いので、C大阪に回されてもチャンスを作らせないのだ。これでは力の差が大きいな、と思い始めた12分、鳳凰左CKにC大阪が油断して全く無警戒のショートコーナーでつなぎG松本が左寄り25mの弾丸ミドル、右上に決まり鳳凰先制!GK福永はノーチャンスだった。14分、C大阪L前川の左クロスはN宝田に合わず。18分、鳳凰A平園→C高山。怪我ではない。20分、鳳凰、I仲地カットから右裏に出してC大阪ファウル。右45度35mFKでE假屋が左足でファーにあわせてくるがGKナイスキャッチ。やはり福永がいいGKだ。身体能力的にもC大阪ではずば抜けている。22分、C大阪N宝田右からドリブルシュート、GK正面。23分、C大阪N宝田がポストに入るが、鳳凰CB陣のパワーの前にあっさり潰される。25分、C大阪、左FK、O森中の左足にP野鳥がヘッドで合わせるも左に外れる。31分、鳳凰I中地が左スペースへ、C大阪の当たりにびくともせずクロス。直後にもI仲地がポストに入り、C大阪CB陣はどうにもならない。シュートは撃たせなかったが。39分、鳳凰、右40度35mFK、E假屋の左足キックに中央で170cm武田が打点の高いヘッド、右上隅に突き刺さる。シュート2本で2ゴール。これもGK福永ノーチャンス。結局前半は2−0で終了。

前半のシュート数3(3)対5(2)、CK数2対1、GK数5対0、クロス数7対4、ファウル数4対6、FK数2対1。C大阪のほうがずっと回していたのにクロス数で鳳凰が上なのは、上げれば勝てるという確信があってのこと。ファウル数もパワー差がありすぎてC大阪はファウルで止めざるを得ないシーンが多かったということ。つまり鳳凰のほうが一枚も二枚も上だった。そもそも鳳凰の守備力はINAC相手でも健闘したことがあるくらい粘り強いチームなのだ。C大阪のパス回しが如何に巧みでも自ら運動量を上げて鳳凰を消耗させなければ90分持つだろう。その運動量を支えるスタミナも鳳凰のほうがずっとありそうだ。


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11月24日(日)
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