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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関西学生リーグ第12節 近大−大院大(簡易版) 阪南大−関国大
24分、阪南大DFクリアが泉澤に当ててGKと1対1、決めて5−0。24分、阪南大・可児→村山。31分、阪南大・泉澤→本多が左ハーフへ。井上がFWに上がる。33分、ハーフ付近への浮き球に阪南大・中田と関国大・向が同時に行って、ショルダーでぶつかりながら激しく競り合う。向が痛み、中田に警告が示される。ゲームが止まっている間、阪南大・土師は「レフェリーおかしいけど切り替え早くしろ」と発言。向の様子を伺っていたレフェリー松井健太郎氏は気がつかなかったようだが、この発言も警告モノだと思う。中田への判定は疑問だったが。なおこの日の判定は総じて悪くなかったが、阪南大のファウルを多く取っていたので、不満があったのだろう。35分、阪南大カウンター、村山が抜けて右クロスはミス。村山は交代出場後流れに乗っていない。このシーン、関国大GK改森は前に出るべきだったが、判断が悪かった。関国大・向→友利が左ハーフへ。表がLB。呉島がFWへ。37分、阪南大カウンターから抜けた棚橋がペナ内で2回切り替えしたところをGK改森がたまらず倒し警告&PK。これを井手口がGKの逆を突き右へ決める。6−0。39分、阪南大カウンター、村山が左足シュート、GK改森の正面を突き、セーブ。41分、阪南大カウンター、村山右スペースを疾走し右クロス、中で棚橋が後ろ向きで受けてターン、左シュートが右隅に決まる。7−0。阪南大・棚橋→中村。44分、阪南大、右クロスがファーへ流れる。井上が追いつき左クロス、井手口がインサイド伝らうもセーブ、その後のシュートも全てブロック。しかしこれで得た左CK、朴が蹴ったボールを岩本ヘッド、GK改森スーパーセーブも中村が左ボレーで決めて8−0。結局8−0で終了。

後半のシュート数12対4、CK数4対1、GK数1対5、クロス数9対2、ファウル数6対6。シュート数以上にチャンス数の差が大きかった。関国大が攻め気を失わなかったことが、カウンターを招き大量失点を喰らった要因ではある。しかしそもそも地力の差が大きかった。

公式記録

かつて各地の大学リーグは8チームで構成されていた。それを関西が初めて10チームに増やした。関東ならともかく、関西の層の薄さで10チームに増やすと、必ず大幅に力の落ちる大学が出てくる、と危惧した。実際当時はG大阪ユースの方がマシ、という大学もあった。そのうち各校がサッカー強化に力を入れて、関西の層も厚くなってきた。そのうち関東が1部・2部とも12校に増やした。1部は1部でも東京1部に低迷する早大の救済も視野に入れた改革ではないか、という邪推?も流れたが、層の厚い関東ならではの改革だったと思う。そして関西も08年から1部12校体制になった。これも無理だと思った。私は関西のレベルについては悲観的だ。過去2年間は下位もそれなりのレベルを保ち、それなりの勝ち点を稼いでいた。しかし今年は下位がかなり落ちる。関西Jユースよりも落ちそうだし、勝ち点もまるで稼げていない。これをみると関西で12校は無理なのではないか、と思ってしまう。しかも2部の両ブロックの首位が前期8勝1分と(観てないが成績の上では)圧倒的に強い。もう少し2部で揉まれて欲しいという気持ちがある。これだけの勝ち点が稼げるのは、強さだけでなく、周りが落ちるのだろう、と思う。関西は2部が2ブロックに別れていて、ただでさえ薄い層がさらに薄まる。関国大は監督のせいだとか、選手が頑張っていないとか、そういうことではなく、サッカー部単独の問題ではなく、大学としてサッカーに取り組む姿勢の問題だと思う。サッカー部を強くしようとする姿勢を一定程度の熱意と時間をかけて保っている大学数が不足している。もちろん一旦チームが崩れれば、大体大でも2部に落ちるわけだが、かといってそれが1部の厳しさを示しているわけではないと思う。今年の関西1部下位の状態は異常事態だと思う。単にチームが崩れてしまったとかではなく、関西全体の問題だ。12校に大舞台を与えることで、今後頭角を現す大学が増えるならそれに越したことはないが、層が厚くなってから、1部のチーム数を増やせばいいのに、と思ってしまう。

09月26日(日)
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