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サッカー観戦日記
by T.K.
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■全日本ユース(U−18)選手権準決勝 作陽−浦和 名古屋−東京
後半開始。序盤から激しい攻め合いとなる。4分、名古屋・浮き球をアルベスが落とし、岸寛シュートも左に外れる。5分、アルベスが左に開き、中の奥村へ、狙い済ましたシュートは右に外れる。決定機。東京も6分、ゴールキックが左の岩淵へ、切れ込んでシュートDFに当たりサイドネットに外れる。その左CKで山浦のキックが大外の畑尾へ、上に外れる。8分、名古屋、左で矢田が奪い揺さぶってから中の岸寛へ、シュートを打つが、やや無謀だった。13分、東京・梅内→9山村(3年・深川)169/67。東京のスーパーサブというべき選手。FWに入り、前半から窮屈そうにプレーしていた山浦が左のハーフに入る。名古屋の磯村は前半はイマイチだったが、後半少しずつスペースが出来ると、スピードを生かした突破を見せ始め、トップ昇格が伊達ではないことを証明する。東京の平出は思い切った守備が持ち味だが、時として大胆すぎる。こういう選手は伸びるだろうが、Jユースの指導者が嫌いそうなプレーもみせる。17分、名古屋・磯村が右を豪快に突破、折り返しに岸寛スルーもアルベス反応できず。さらにカウンターから奥村にスルーパス、素晴らしいスピードで飛び出すGKより先に触り左クロスもブロックされる。22分に名古屋・本多が左のスペースをドリブルで進み強シュート、右に外れる。この時間帯は名古屋ペース。この時間帯に得点できなければ流れが変わる、と思っていた。そして24分、名古屋の右CKで矢田が左足で入れたボールをアルベスがドンピシャヘッド。ついに名古屋先制。26分、東京・久保田→19三田尚央(2年・足利両毛ユナイテッドFC)175/65。山崎がRBで、三田がRH。27分、山浦の右FKを右外でヘッド、セーブするも詰めてゴール……と思いきやオフサイドでノーゴール。30分、名古屋・小幡ドリブルで左を突破し左クロス、磯村届かず。30分、名古屋・金編がタテ突破からシュート、サイドネットに外れる。32分、東京・江口→12須藤隆平(3年・深川)179/68。FW。布陣はこうなる。

−−−三田−−須藤−−− 
−−−岩淵−−山村−−−
阿部−−−大貫−−−山浦 
−−平出−畑尾−山崎−− 
−−−−−井上−−−−−

ボランチは若干岩淵が引き気味。三田と須藤の高さを生かすパワープレー。というか名古屋の流れを変えたいところ。34分、名古屋・左CKで岸寛から磯村へ、ヘッド上に外れる。この後東京が強引に攻める。しかし得点にはいたらず。ロスタイムに名古屋・矢田→24三浦俊希(2年・長崎レインボーSC)171/62、少し後にアルベス→11鈴木崇弘(3年)181/65。鈴木の右クロスを受けた奥村が左へ。三浦中にドリブルからシュート。2−0。その後タイムアップ。

名古屋は会心の勝利。後半は圧倒的だった。シュート数9対7という数字以上に押していた。全体的に粒揃いで、どこからでも突破が出来るし、つなぎは安定しているし、守備も隙がないし、いいチームだ。このチームがまさか決勝で9失点するとはこのときには夢にも思わなかった。東海地区、というか愛知での名古屋の立ち位置はG大阪に似ている。圧倒的に強く、タレントを集めやすい。もっとも名古屋の場合は重要なタレントを中京大中京に抜かれているが。しかし経験豊富な朴才鉉に鍛えられ、持ち味を伸ばした選手が多い。いったん選手を輩出し始めると、圧倒的に育成成果を伸ばしそうな気がする。この日は奥村がMOMだろう。進路は分からないが、小柄ながら大学経由でのプロ行きも期待できる。他の選手も将来性はありそうだ。愛知の場合、中京大も全国レベルの力があるし、力を伸ばせるのではないだろうか。

夏は磐石だった東京だが、傑出したタレントがいない分苦戦した。こちらも粒揃いの好チームだが、奥村のような絶好調な選手はいなかったし、廣木がいればサイドをある程度抑えられただろう。東京は育成実績も十分だし、毎年いい結果を残せる下地はある。Jユースでも優勝候補だと思う。

10月11日(土)
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