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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権大阪大会準々決勝 関大北陽−大阪学院 履正社−近大附
FW  9 鈴木風光  3年 奈良クラブ
   11 森井天哉  3年 川上FC



近大附は右ハーフB金が猛烈なアップダウンで守備時は下がり、攻撃時は高めのポジションをとる。しかし5バック(3バック)ではなく、4バックの形だ。I山本がキープ出来て運べる攻撃の中心。タメを作って捌くこともできるが自ら切れ込むことが多い。パワフルなので履正社は当たりに行けない。履正社はI寺村がパスを散らすが勝負パスがなく、と言うか決定的なパスを出す視野がなく、無難なパスか裏狙いに終始している。9分、履正社A作田の右クロスにL榮身体を入れ替え倒れるが明らかにPKではない。履正社はパスを回すがノーリスク。カップ戦向けのゲーム運びを徹底している。かつては徹底的な支配から3トップに預けてサイドを破るスタイルだが、プレミアを経験して以降、守備意識が高まり、ドリブルも減った。プレミアリーグを経験すれば高体連勢は大きく変わる。12分、履正社、左コーナーキック、ポストからN赤井シュート、ブロック。17分にも左コーナーキックI寺村のキックだが工夫がない。手の内を隠して勝つ余裕はないと思うが。近大附もH鈴木に当ててI山本左クロス、逸機。20分、履正社、正面40mFK。ここでI寺村が横に出し左サイドバックQ松田が何と強烈な40m左足ロングシュートを右上隅に決める。1−0。
確かにこのシュートは超高校級だった。しかし近大附は無警戒。同じプリンスリーグだし、戦力は丸裸だと思っていた。それならばこのキック力は当然警戒しなければならないところだ。何だったんだろうか?29分、履正社、右コーバーキックI寺村の右足に大外でヘッド、外れる。32分、履正社N赤井ミドル、右上に外れる。決定機。34分、近大附J森井スルーパスにH鈴木シュートはブロック、さらに右クロスのこぼれを正面シュートは外れる。超決定機。39分には近大附F二木の右足右コーナーキック、クリア。前半終了。1−0。

流れとしては互角。無難にゲームを運ぼうとする両校らしいシビアな典型的ロースコアゲーム。

後半開始。43分(後半3分)、近大附F二木からJ森井に当ててH鈴木のシュートはバー。44分、履正社L榮→Jノグチケンギ。47分、近大附、右から崩しパスをI山本が決める。1−1。52分、近大附のデンジャラスプレーでペナ外左45度27mFK、I寺村入れるがクリア。54分、40mFK、I寺村入れるがクリア。履正社がリスクを恐れ、近大附が運動量で上回り、前への圧が高まる。55分、履正社M→G??ショウゴ。66分、履正社サイドチェンジをB金カット、持ち上がりH鈴木に、右クロスをJ森井ニアに突っ込むが外れる。66分履正社N赤井→Fササオタクト?この辺りから双方崩さず放り込みが増える。しかし守備陣はミスをせず、単調になってくる。近大附??→Rフジワラモトヒロ。74分、近大附H鈴木→Q菱田大祐。結局後半は両者カップ戦の戦い方で点が入らず。

そして20分間の延長もノーリスクで終了。1−1で引き分け。次戦進出はPK戦に。

近大附:D失敗。右をセーブ。
履正社:H成功。左隅。
近大附:C成功。逆を突いて右上。
履正社:C成功。右上。
近大附:R成功。逆を突いて右上。
履正社:D成功。逆を突いて右。
近大附:M成功。逆を突いて右。
履正社:G成功。左上。
近大附:N成功。左隅
履正社:I成功。左上。

結局履正社が準決勝進出。試合巧者同士のカードは、かつてカップ戦に弱かった履正社が伝統校的な試合運びで準決勝に進んだ。戦力的には劣るが、策にはめたというか、ミスがなかった。

11月04日(日)
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